先週の末、木曜と金曜の二日間、「ゆるがないデザインを学ぶ」と題した見学会があった。200人を越える参加者には驚いたが、参加者の数だけでなく中身も濃い集まりであり、盛会であった。八ヶ岳周辺のいくつもの別荘、住宅を見ながらパッシブデザインの継承を考えるという趣旨で、私の仕事も見学の対象であった。ほかに益子、秋山、故永田、堀部各氏の仕事を見せてもらいながら改めて自然の中に建築を置くとき、自然そのものの力のよって建築の良し悪しが決定づけられるのだ、ということを思った。建築に限らずその他のさまざまな人工物、たとえば看板や新幹線の高架橋などもそうだ。それらがあることにより景観が極めて悪くなる、そんな風景はいくらでもある、そうした風景を見るときに建築その他の人工物の無神経さと罪悪を思うことがある。高架橋などの巨大なものや、広がり続けた住宅地などにどのくらい有効かは心もとないが、人工物を敵視するだけではなく自然を強化することに拠る景観の強化も可能なのではないかな、と少し考えた。自然の中に建築を置くとき圧倒的なのは 起伏する地形と森だ。地形を注意深く再度つくる、強化する、森を計画する、強化するこれを意図的に行えば景観はいまの数倍整ったものになるのではないかと考えた。起伏する丘に裸形で建つ住宅は注意深く森に埋めるべきであろう。落葉の森でよい。見学したいくつかの住宅、そのたたずまいがそう教えてくれた。森は10年もすると見事にその姿を現す。ほんとうは景観を整えることを仕事とするひとびとがなにより必要なのではないか。
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by noz1969
| 2014-04-22 10:57
| 日記
昨日和水町立三加和小中学校の入学式が挙行された。われわれ東京組は参加できなかったが 熊本の柴田さんが様子を見に行ってくれ、体育館で行われた入学式の写真とムービーを送っていただいた。小学校の体育館であるが、真新しいこの体育館で小中一緒に仲良く入学式を行ったようだ。むかし卒業式や入学式の季節、体育館が底冷えをしていたたまれないほどであった経験がある。太陽熱で暖房をしていることできっと快適であったのではないか。
今日からこの学舎が本格的に動き出す。これから しばらくは可も不可も色々な反応があることであろう。それを含めて楽しみである。 ![]() ![]() #
by noz1969
| 2014-04-10 11:22
| 日記
偶然見つけた「炉端での話題」というブログのことである。以前ここにオーエムソーラーについての好意的な記載があったことを紹介した。。このサイトを再度なんとなく見ていたらLED照明の発熱についての記載があった。なるほどとおもう内容なので問題提起?として再掲させていただくことにした。
「炉端」さま 勝手ですいません。 器具がおもうほど長持ちしないこと、どころか白熱球に劣る寿命で切れたことがあったことや、密閉器具での使用がアウトである旨の記載があることの不審に納得がいく。電力供給の100年のインフラも劇的に更新されなくてはならないのである。 以下再掲 個人的にはLED照明器具は将来の照明設備として優れた存在であると考えている。そのために電気器具店を訪れる機会には、点灯している電球型LEDの根 本部分をさわり、発熱状態を確かめている。この根本部分が熱く感じることが多い。機器によってはさわれないほどに熱いものもある。ここが熱いことは、電気 エネルギーが熱として損失しているからであり、機器技術の未成熟を伝えるのである。 少しばかり解説を試みよう。 日本国内の家庭内の照明に供する電力配線は交流100ボルトである。一方LED単体に供給する電圧は、直流2ボルト以下である。LED単体の供給電圧とす るためには、交流100ボルトから低圧直流に変換するための変換回路機器が必要である。これが電球型LED照明器の根本部分に組みこまれており、発熱の原 因となっている。 一般家庭内に低電圧直流配電が存在すれば、このような発熱を伴う変換回路は必要なく電気エネルギーの節約になる。省エネに向け家屋全体にわたってLED照明とするためには有効な設備である。 低電圧直流配電はそれ以外にも多くの利点が生じる。およそ電子機器は全て低電圧直流給電でまかなうことができる。テレビジョン、パーソナルコンピュータ は言うに及ばず、いま家庭電力コンセントと機器に繋がる電子装置との間に電圧変換器を挿入する機器は全て低電圧直流電源から供給できる。 それでは、どのくらいの電圧の低電圧直流配電がよいだろうか、と問われるであろう。 これに対する筆者の答えとして、プラス・マイナス6ボルトの三線式配線が適当ではないかと考えている。三線式配電の両端電圧は12ボルトとなる。 この低電圧配電に蓄電設備を付設することは容易でしかも安価であり、かつ耐震性の備えがあれば、かっての3.11大地震で電力供給が途絶えたような状態が再来したとしても照明に窮することはない。テレビなども使えることは言うまでもない。 現在は、やや後退気味と思える太陽光発電設備に関しても述べておこう。太陽光電池の端子電圧は数ボルト程度と低いこともあって、現在は電力会社への売電 のために、高い交流電圧に変換しなければならないから、別の設備投資が必要である。この設備投資も高額である。低電圧配電との変換は必要になるかも知れな いが、はるかに低額な投資設備で充分であろう。 将来、外部から電力を補うためのプラグを備えたプラグイン・ハイブリッド・カーが普及すれば、自家用の太陽光発電電力によりマイ・カーで地域活動ができることも想像できる。 いまから新築を考えておられる方は、将来低電圧直流配電が普及することを考えて配管ダクトなどを設置しておくことをお薦めしておきたい。 さらに言えば、ハウス・メーカーはLED照明器具の製造元とタイアップして低電圧専用の照明器具を開発・販売することも実施しながら、低電圧直流配電を設置し、将来の日本国の省エネに対して踏み込むことを考えるのはいかがであろう。 関係のある業界は、低電圧直流配電コンセントの形状などを含めた設備基準の設定も重要な課題であることをつけ加えておきたい。led #
by noz1969
| 2014-04-01 13:22
| 日記
先回豪雪のため開催が縮小せざるを得なかった 平田邸の見学会が再度開催されます。平田さんWho?と思われるかとおもいますが。「松田平田事務所の、、、」と聞けばすぐお気づきになるでしょう。そう、松田平田事務所創設のお一人、平田重雄さんのことです。コーネル大学卒、パートナーの松田軍平と同窓です。彼の手に成る石橋正二郎邸などと同様モダニズムの系列に位置づけられる実に丁寧な設計の住宅です。現況もすばらしく管理が行き届いています。この住宅の図面等の資料は国立近現代建築資料館に収められることになったようです。
見学会は4月12,13日の両日、詳細は「住宅遺産トラスト」のHPからお申し込み下さい。 #
by noz1969
| 2014-03-28 15:17
| 日記
4月17、18両日にわたり八ヶ岳周辺で表題の見学会、パネルディスカッションがあります。パネルは吉村順三設計の八ヶ岳音楽堂で。参加は私のほか、益子義弘、秋山東一、堀部安嗣ほかの人々。久しぶりの一泊の充実した見学会です。これら建築家の仕事を見ながらパッシブ建築のことを考えるという企画です。オーエムと協同組合「もくよう連」の共催のイベントです。この二つの組織のHPにて詳細を御確認の上お申し込み下さい。
http://omsolar.jp/image/komuten/eve_140317.pdf http://mokuyoren.jp/act #
by noz1969
| 2014-03-20 12:24
| 講演
JIAのHP に先般当ブログでお知らせした「建築家大高正人の仕事」刊行記念シンポジウムの案内が掲載されたようです。ご覧下さい。
なお参加申し込み先は<都市設計研究所> info@toshisekkei.com です。多くのかたがたのご参加をお待ちいたします。 [建築家大高正人の仕事 刊行記念シンポジウム案内PDF] http://www.jia.or.jp/resources/events/000/176/0000176/file/b8hPQodI.pdf #
by noz1969
| 2014-03-20 11:57
| 講演
![]() 川口さんにいただいた チラシを添付する。チラシにもあるがエールの送り先はshukhof.v@gmail.com シューホフの生涯はWWW.shukhof.orgで得ることが出来るとのこと。 #
by noz1969
| 2014-03-14 11:20
| 日記
先にお知らせしたセミナー「建築とエネルギー自立で地域が元気になれる」に続き 4月25日金曜日に表記のシンポジウムが開かれます。幸い刊行された『建築家大高正人の仕事』は好評で、多くの好意的反応があります。この機会に本書で大高について語っていただいた著者の方々から直接話をして頂く場を作ろう、との企画です。書籍では書き切れなかったことも話されるかもしれません。著者のほかに大高との縁も深かった内藤廣さんが参加してくれます。シンポジウムの終了後の懇親会で様々な逸話が話されるのではないかと期待します。また、「メタボリズムの時代」が再評価される中で大高の仕事に改めて興味を持ってくれる新しい世代の人々の参加を是非期待します。どうぞ御参加下さい。
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by noz1969
| 2014-03-11 11:32
| 講演
4月22日にJIAにてセミナー「建築とエネルギー自立で地域が元気になれる」が開かれます。JIAの環境ラボのメンバー彦根アンドレアさんの企画で実現したもので 自立型エネルギーでコミュニティを作るドイツの事例を是非日本でも実現したいとの思いからのセミナーです。建築の力と再生可能エネルギーの力、その両方を考える、そのために西沢立衛さんがこのセミナーに参加してくれることになりました。是非御参加下さい。
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by noz1969
| 2014-03-10 12:44
| 講演
昨日が県アートポリス主催の和水町立三加和小中学校完成見学会であった。曇天であったが130人以上が参加し、盛況であった。知人も数人駆けつけてくれている。屋内運動場に集合、私が全体の計画、プロポーザル段階から竣工までの経緯を解説、その後会場である屋内運動場の解説に移る。架構は山辺さんが担当、久しぶりにここに来たが架構のすごさ、面白さを改めて実感する。柴田さんが計画の詳細を話す。多くの人が室温が極めて安定した状況にあることに驚いている。底冷えから見事に免れている屋内運動場を体感する。当日、外気温は4度だったが、室温は13度ほどをキープしている。前々日の夜間最低温度がマイナス5度ほどであるのに対し、室温は昼夜を問わず13~15度ほどで変移している。ここ数日の外気温と室温との最大の温度差は18度!構造は「束ね重ね材」による登り梁架構である。その後教室棟へ。玄関側の階段状のスペースに集まり話す。壁柱として使用した「束ね重ね材」のこと、方杖架構のことなどを山辺さんが話し、次に温熱環境のことに至る。東大森さんの説明。音楽室に移動。改修部について中村さんが話す。参加者は三々五々、改修校舎などを見て終了となった。
このプロジェクトに関わった県の方々、町の方々も一様にほっとした様子であった。 御参加くださった皆さん、ありがとうございました。 宿泊先の熊本市内への帰り道は雪混じり。市内で打ち上げ、ご苦労さん会。飲む。 ![]() #
by noz1969
| 2014-02-19 14:55
| プロジェクト
鈴木博之さんの病没を知ったのは木曜日の夕刻であった。とても驚いた。私のかかわる「住宅遺産トラスト」でも顧問をお引き受けいただいていた。昨年著書「庭師小川治兵衛とその時代」を楽しく読みお元気であるはず、と勝手に思い込んでいた。
難波和彦さんに電話し状況を知った。永きにわたる闘病であったらしい。心から御冥福を祈りたい。 難波さんのブログを久しぶりに見た。そこに 鈴木さんの思い出として 1992年、「神奈川県立音楽堂」風前のともし火という時期、明らかに幕引きの公認を目論む「シンポジウム」の折、壇上の鈴木さんから「幕引き」に異議を唱える鋭いコメントがあったこと、その見識についての記述があった。 私も当日、このシンポジウムの聴衆のひとりであった。鈴木さんのこのコメントがあり「幕引き」は幾分宙吊りになった。その後 私たちは数度、自前のシンポジウムと音楽会をここ「音楽堂」で開き、音楽堂存続の主張とアクションを多くの人々と共有、継続したのであった。音楽堂という建築が多くの人に使われ、多くの人の大事な記憶の一部となっている、そうした事実がこの運動を支えたのだった、と私なりに思い出す。 バブルの崩壊もあり、音楽堂は今もここにある。その最初の一歩、きっかけは鈴木さんの主張にあった。 出来れば ロイヤルフェスティバルホールのように歴史を尊重しつつこの建築が今日的快適性を獲得する、改修が出来ないだろうか、と思う。だが、しかし、一方で 今日のこの国の保存、改修の商業にまみれたいい加減さを見るとむしろ 今はこのままにしておくほうが良いのかも知れぬ、とも思うのである。人々が真剣に歴史を考えオーセンティシィを楽しむ そうした余裕がほしい。そうした時代が早く来ることを望みたい。私が期待する鈴木さんの使命、仕事にそうした活動があったはずである。明治村館長はその証であろう。真に残念である。 音楽堂は近年建築を楽しむシンポジウムと音楽会を開いておられる。保存運動のもうひとりの旗手松隈洋さん、登場である。当時の対応とは隔世の感があるが、このことを真に喜びたい。以下に最新の見学会の案内を添付する。 音楽堂建築見学会vol.6 開館60周年 自由な視点で音楽堂の歴史と建築の魅力を再発見 ミニコンサート付き♪ 公演日時: 2014年02月28日(金) 15:00開演 (14:00開場) 戦後モダニズム建築の祖、前川國男の名建築として知られ、かつては「東洋一の音響」と賞せられた神奈川県立音楽堂の魅力を、「建築」という切り口で再発見する企画です。 今回は、住宅、公共建築、一連のルイ・ヴィトンの店舗など多岐にわたって活躍する横浜市生まれの世界的な建築家、青木淳氏が登場! 前川建築の研究で知られ、DOCOMOMOJapan代表でもある京都工芸繊維大学教授・松隈洋氏とともに、現代建築家の眼で音楽堂の魅力を再発見していただきます。 そして、大好評の「音響体感ミニ・コンサート」には、チェンバロ、ルネサンスハープを自在に奏でる稀有な音楽家、西山まりえさんが登場。 木のホールで、繊細で美しい古楽の響きをご体感ください。 この機会に皆様のご来館をお待ちしております! #
by noz1969
| 2014-02-10 11:59
| 日記
「建築家大高正人の仕事」が発刊されました。時機を得た出版になったと思う。建築 都市、農村を考えることが地続きであることを、今 真剣に考えることが求められている。ここに収録された大高の仕事を確認してほしい、その上で その言辞を真剣に再読して欲しい。また若き諸君にこの建築家の営為のすべてを知って欲しい、と心から切望する。手前味噌ながらこの内容でそのための2800円+税である。是非
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by noz1969
| 2014-02-10 10:51
| 日記
長くかかわってきた「建築家大高正人の仕事」がまもなく書店に並ぶ、との連絡があった。中身の濃い出版になった。松隈洋、蓑原敬、中島直人さんによる評伝と大高自身が様々なメディアに書いた著作、事務所の作成した当時の図面、写真等の資料を網羅し、都市的スケールの仕事を新たに撮り下ろされた航空写真で見る、力の入った書籍であると自負する。関係者の尽力、熱の入れようもただ事ではなかった。10日には書店に並ぶという。是非お買い求め下さい。内容に比し極めて廉価であるのは、この出版が、きっと時代の要請にこたえる時機を得たものであり、是非 若い諸君に手に取ってもらい大高の仕事を知ってもらい、資料を熟読してもらいたい、との願いによる。編集は石堂威、小田道子のコンビ、出版はエクスナレジが引き受けてくれた。
なお大高事務所の資料の大半は国立近現代建築資料館に収蔵、保存、活用されることとなり、そのための委員会も発足している。今後、これらを機会に大高の仕事は新たな視点での研究、評価が多くなされることとなるだろう。それにも期待を込める。 どうぞ宜しくお願いします。 なお「新建築」 二月号の集合住宅特集が刊行されています。「ソーラータウン府中」が掲載されています。作品数が多く充実?した内容です。後半に集合住宅再生事例がまとまって特集されているのが今日的特長でしょう。ご覧下さい。 また同誌の翌月、三月号には 三加和小学校の掲載が予定されています。これも御期待下さい。 #
by noz1969
| 2014-02-04 11:34
| 日記
昨年末 愛農の50周年式典があった。その折記念事業報告書が参加者に手渡され、われわれのかかわった減築と木造校舎の仕事が一段落した。仕事の真ん中でかかわられた様々な方々、多くの方々の声と事業の記録が詰まった労作である。弊社だけでなく、一連のプロジェクトに関わっていただいた設計者の山辺豊彦さん、稲山正弘さん、小泉誠さんにも原稿をいただき、事業への思いや経緯、設計の内容や過程、施工の様子を網羅したものとなっている。仕事の終了とともにこうした記録を編んでいただいたことにも感謝したい。この報告書は一部の関係者の方々に配布されるだけではもったいない、と考え、多くの皆さんに見ていただこうと、私どものHP上に再録させていただくこととした。HPのWORKSから愛農学園のふたつの仕事のどちらかを開いていただき、pdfをダウンロードしてご覧いただきたい。ただ多少データが重いかもしれません。
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by noz1969
| 2014-02-04 10:51
| プロジェクト
詳細は住宅遺産トラストHPでご覧下さい。
「VILLA LE MAIS(平田重雄自邸)」 見学会 ご案内 ‘VILLA LE MAIS’(トウモロコシ荘)と名付けられた住宅は、目黒の高台に建つ平田重雄が晩年を過ごした自邸です。松田平田設計でスケールのある建築を多く手がけた平田ですが、この自邸では、建築家の内なるアメリカとモダニズムが表現され、その外観からは、昭和11年に設計された「旧石橋正二郎邸(現アメリカ公使邸)」の姿も偲ばれます。1990年、平田徹雄氏により、部分的にメンテナンスが施され、快適な空間として維持されてきました。会場では、平田徹雄氏のご協力で、竣工当時の写真資料や石膏模型などもご覧いただけます。 この度、初めて公開し、見学会を実施することで、このモダニズム住宅を引き継いでくださる方をさがします。 ●平田重雄自邸(目黒区三田):平田重雄設計 昭和42年(1967年)竣工。鉄筋コンクリート4階建 ※場所の詳細は、お申込確定後に、ご連絡いたします。 ●見学会:要申込(定員各部 約20名。予約入換制。) 【日時】 2014年2月15日(土)11時の部、12時半の部、14時の部 2月16日(日)11時の部、12時半の部、14時の部 2月17日(月)11時の部、12時半の部、14時の部 【会費】1,500円(住宅遺産トラスト会員、学生は1000円)※資料付 【申込】ご使用中の住宅にて、セキュリティ上、下記の項目をご明記の上、Eメールにてお申込ください。 ①氏名(ふりがな)、②連絡先(携帯電話番号、PCメールアドレス)③職業/所属、 ④希望日、時間帯(第1希望、第2希望) 【申込先】E-mail:jyutakuisan@gmail.com 【申込期間】2月11日(祝・火)まで 【注意点】 ※住宅内での撮影はお控えください ※戸棚、窓、障子などの開閉はお控えください ※お手洗いの使用はできません 【持ち物】 スリッパ、ご自分の靴を入れる袋(ビニール袋等) 【お問い合わせ】住宅遺産トラスト/吉見 E-mail jyutakuisan@gmail.com TEL:03-3721-1044 (月~金10:00~17:00) #
by noz1969
| 2014-02-03 15:28
| 日記
JIAの環境行動ラボはこのところ様々な機会を捉え2020年 「省エネ基準適合義務化」についての広報と周知を図る活動を行っているが、当事者である建築家のこのことへの認識と興味は驚くほどの低さである。特に伝統木造が抱える課題は大きい。下記のシンポジウムは絶好の機会と思う。ご参加を。
■テーマ:「伝統的木造住宅と省エネルギー」 ■日 時:2014年3月15日(土)13:30~17:30 ■場 所:東京大学弥生講堂 一条ホール(東京都文京区弥生1-1-1 農学部正門横) ■アクセス: 地下鉄南北線・東大前駅より徒歩1分、千代田線・根津駅より徒歩8分 ■主 催: 公益社団法人 日本建築士会連合会、公益社団法人 日本建築家協会、一般社団法人 日本建築学会、一般社団法人 東京建築士会、特定非営利活動法人 木の建築フォラム ■後 援: これからの木造住宅を考える連絡会、公益社団法人 日本左官会議、一般社団法人 日本ログハウス協会、特定非営利活動法人 日本伝統建築技術保存会、特定非営利活動法人 日本民家再生協会 ■主 旨: 2020年に向けて省エネ基準適合義務化の法制化が予定されていますが、これに対して木造住宅の設計、施工、研究に関わる各分野でさまざまな議論が始まっています。これまで省エネ法による基準が策定・改正されてきており、公営住宅や融資に伴って省エネ基準性能達成が推奨されてきましたが、それが日本国中くまなくすべての住宅に適用されるということは、予想を超える大きな問題をはらんでいると考えられます。例えば、耐久性を損なう心配はないのか、地域的多様性が失われる恐れはないのか、居住者に必要以上の経済的負担が増えることはないのか。さらに、日本の開放的な住まい方の文化が失われる恐れがあります。このままでは、校倉造り、板倉造り、真壁の土壁造りや土蔵づくりなどの伝統木造も、高い外皮性能が求められることになります。 このような課題について、木の建築フォラム、日本建築家協会、日本建築士会連合会、東京建築士会、日本建築学会の共同主催で公開フォラムを開催して、広い立場から議論を進めることは急務であり、意義深いことと考えます。今回の公開フォラムは、これらの団体が一堂に会して議論を深め、伝統的木造住宅と省エネルギーに関しての問題点を明らかにするという主旨で開催するものです。 ■プログラム: 3月15日(土) 13:30 挨拶 三井所清典氏(日本建築士会連合会会長) 13:45 <基調講演> 中村 勉氏(東京建築士会会長) 「2020年省エネ義務化と伝統的木造住宅」 14:15 <報告> 篠 節子氏(篠計画工房) 「伝統的木造住宅22事例の温熱調査報告」 15:00 休息 15:15 <パネルディスカッション> 司会: 安藤邦廣氏(筑波大学名誉教授)、松井郁夫氏(松井郁夫建築設計事務所) パネラー: 中村 勉氏(東京建築士会会長)「伝統的木造住宅の省エネルギー」 鈴木大隆氏(北方建築総合研究所環境科学部長)「省エネルギー基準の考え方」 山本長水氏(山本長水建築設計事務所)「伝統的木造住宅の設計」 古川 保氏 (古川設計室)「伝統的木造住宅の設計」 宇野勇治氏(愛知産業大学准教授)「伝統的木造住宅の室内環境」 17:15 まとめ 吉野 博氏(日本建築学会会長) 18:00 懇親会 ■費 用:参加費1,000円、資料1,000円、懇親会費3,000円 ■申込方法: チラシ裏面の参加申込書をご利用いただき、2014年2月末までに下記宛先にFAXもしくはメールにてお申込みください。 >>> チラシ・参加申込書付(PDF) 【問合先・申込先】 公益社団法人 日本建築士会連合会 〒108-0014 東京都港区芝5-26-20 建築会館5階 TEL 03-3456-2061 FAX 03-3456-2067 E-mail jigyo1@kenchikushikai.or.jp #
by noz1969
| 2014-02-03 15:23
| 日記
昨日が卒業設計の講評会であった。24人 近年少なめであった設計による卒業生の数が今年大きく増えた。一昔前の数に復活した。その分スケジュールは長く朝から夜までの長丁場であった。
例年通り横浜を敷地とするものがいくつかあったが、自身の良く知る地方都市や故郷を敷地に選んだものが目立った。故郷を考えるのもは、いささか ささやかな景観にささやかな建築を造る、または直す、というものとなった。三保の半島の神社の周辺の修景、紀州街道沿いのいくつかの民家群の時を経て改修されるすがた、青梅街道に沿う町屋とその後背地の改修、川越の伝統町屋ブロックの改修、など。 他方 何人かの学生は良く知る都市の特徴的エリアを敷地とした。広島平和公園と基町団地の間の広大なエリアを公園とする、高崎競馬場跡地11ヘクタールの公園化、宮崎青島海岸、巨大ホテル跡地の再生、など。市街化調整区域内の農地、山梨の果樹園地、などを敷地とするものもこれに入るのかもしれない。 佃、生麦、墨田区の古い木密地域などを評価し手を入れるといういわば卒業設計の定番、これも例年通りある。 際立ったのは以下の三作品であった。名古屋の西部に残る長さ7キロに及ぶ産業遺産である運河をフロートし移動する建築と両岸の倉庫群の改修により、再生させようというもの。ハノイにある高層建築をハノイの町並みを作る建築言語で新たに積層するマーケットとして建て替えるもの。ソウルの大河ハンガンに面する捨てられた火力発電所跡をいくつかの島とし自然復元を計るもの。 ハノイのプロジェクトは歴史、街のサーベイ、演繹的に現れる姿と工業化の接続、プランの表と裏の構造など極めて説得力があるものであったし、ハンガンのプロジェクトも建築はほとんどないのだが 河川の底部にいたる構想が綿密であり今日の建築学科の学生に望まれるサーベイする力とその先に見る夢、その優れた成果であった。名古屋の運河のプロジェクトの夢も捨てがたいものであった。審査にかかわったものの二度目の投票の結果、第一位にハノイのプロジェクト、第二位にハンガンのプロジェクト、名古屋が第三位となった。一位、二位となった作品はともにそれらの国からの留学生のものであり、二人とも女性であった。 #
by noz1969
| 2014-01-31 12:00
| 日記
29日、東雲の駐車場。急ぎ足でエネマネを見た。二週間での建設、三日間の測定、三日間の公開、その後すぐ撤去、というエネルギーを考える実証住宅としてはいかがなものかというスケジュールらしい。三日の実測で何がわかるのか、と突っ込みたくなるが、各大学はかなり本気、力が入っている。東大で前さん、芝浦で秋元さん、、早稲田では田辺さん、どこでも関係者にあう。熱心に解説していただく。このほか慶応、千葉大がエントリー。とにかく係わった人たちの熱に入り方、建設の実感は学生諸君にとって宝であったことが確認できる。こういう形で実際に作ってみる、こういう形で金を使うことは将来につながる実効あるものに違いない。千葉大はリベンジをかけ6月ベルサイユでのソーラー・デカスロンSolar Decathlonに出るとのこと。今回はいかがな結果となることか。期待したい。
今回のエネマネはアジアがテーマと聞いて楽しみにしていたが このテーマについての特に目立ったものは無かったようだ。冬の東京での実測である。どちらかといえばダイレクトゲイン、北方型の住宅モデルが目立った。 こうした対抗戦は本当に熱が入るようだ。かかわった人に刻み込まれた充実は今後の糧になるに違いない。対抗戦が もっと長期に測定、それに基づく改良のこころみなどが今後継続的に展開されるものとなることを期待したい。 ![]() #
by noz1969
| 2014-01-31 10:58
| 日記
偶然 「炉辺での話題」というブログに出くわした。「ドミノ住宅」の検索で。主はどなたかは知らないが極めて的確な記述であった。2009年の記事である。時間が経っている。3,11より大分以前の記述であるが、その頃の事実の記述として勝手ながらここに再録しておこうと思った。。
2009年のこのとき「炉辺の話題」の主が訪ねられたのは東村山のモデルのはずである。五年後、2014年の今、ゼロエネルギーになった「府中のドミノ」を「炉辺の話題」の主にぜひ見ていただきたいものだ。 木造ドミノ住宅 2009-03-03 13:44:25 | Weblog 知人が家を建て替えるので、最近話題になっている木造住宅のモデル・ハウスを見て貰いたいと依頼があった。 木造住宅は、興味がある。2月末、関東地方は雪がちらつく寒空の中、木造ドミノ住宅のモデル・ハウスを見せてもらった。 確かにいくつかの特徴がある。 木造住宅として、坪単価が安いという。その理由は、大工の人件費を節約する構造と工法をとること、地域の生産する材木を利用することがあるという。 構造は、大黒柱を中心に立て、家を支えるために強度をもたせる壁は外側だけにする。つまり木造住宅の地震とか大風に対する強度は、大黒柱と外側の壁だけで、内側の仕切壁に強度を持たせることはしない。従って基礎は周辺と大黒柱の基だけである。新築木造住宅の現場を覗くと、やたらに入り組んだ迷路のようなコンクリート基礎があるが、これはない。あるのは升状のコンクリート基礎になる。大黒柱の根本には臍のような基礎は置く。日本古来の五重の塔の基礎石に相当する。 床板は、間仕切りを作る前に一気に張り付け、部屋毎に床板貼りはしない。そのことで、大工の手間は大きく省け、更に良いことには間取りが自由にできるという。新築して何年か経過後、家族構成が異なって、間取りを変更することも可能である。台所とか風呂場、トイレなどの場所移動もできるという。そのことを見越して、水回りの配管はすべて床下に収め、従来工法のように外構に置くことをしない。つまり新築住宅で見られるように、水道管、排水管、ガス管など家の外側の土中に埋め込む工事はしない。これも施工手間を省く工夫である。そのために床下の空間は、やや高めにしておかなければならないであろうと思われた。床板には国産のムク板を使う。モデル・ハウスでは節ありの杉板であった。外は雪が降っていたが、国産の木のぬくもりは、床から伝わる。 上野の西洋美術館を設計したことでも有名な建築家ルコルビジェは「住宅は住むための機械だ」との考えから、数本の柱で支えられた床板だけのスケルトン構造を「ドミノ構造」と呼んで提唱した。今回の「木造ドミノ」はその概念をもとに日本の中堅建築家たちが新たに考案した木造在来工法である。特徴は、特殊な工法、機器は使わなくても、ごく普通の技量を持った職人であれば、誰でも施工できることにある。 ふんだんにムク材を使うので、部屋の内観は美しい。 いまひとつ、特徴がある。 それは太陽の熱エネルギーを利用するソーラーシステムである。考案者の奥村昭雄氏はOMソーラーとよんでいる。簡単に言えば、暖房の必要な時期には、屋根に集熱するシカケをほどこしておいて、太陽熱エネルギーを床下に取り込み、床下のコンクリートに蓄熱させ、夜間にも利用できるようにするという。訪れた時のように雪の日は働かない。この場合、補助暖房は必要だが、蓄熱があるために暖房費は一般住宅ほどではないという。 夏場はどうか。暖房など必要ない。夏場には、明け方の涼しい外気を取り込み床下から冷気を取り入れる。床下のコンクリートもこれで冷やしておく。 これらのソーラーシステムは、木造ドミノ住宅の建築費用に組み込まれているという。木造住宅としては、安価に建築できる。その坪単価などについては、企業にかかわる事項なのでここでは割愛する。 少しばかり費用はかさむが、屋根の集熱で水を温めることもできる。夏場はいつでも暖かい湯がふんだんに使えることになる。この費用対効果は、検討する価値がある。 雪はミゾレに変わったが、ほんのりと暖かい気分でモデル・ハウスを後にした。 (能) #
by noz1969
| 2014-01-28 11:22
| 日記
横浜国立大学のOBの正式の同窓会=集まりは「水煙会」である。その集まりに対抗するように?「円錐会」という元気なオルターナティブがある。先日 その「円錐会」の人々が昨年末我が家を訪ねインタビューを敢行してくれた。学生の発奮のため?に国大の先輩、関係者に聞くシリーズである。ご覧下さい。
http://unicorn-support.info/interview/2014/01/interview026.html #
by noz1969
| 2014-01-27 11:23
| 日記
雑誌「新建築」は通常2月号と8月号が集合住宅特集としている。次号の集合住宅特集に「ソーラータウン府中」の掲載が決まり写真撮影など取材があり 今日記事の校正がおわった。
16棟の戸建住宅とそれらに挟まれた共有地の計画で建売の戸建住宅は暖房給湯においてはゼロエネルギー LCCM住宅として計画、通常の住宅販売価格での供給となっている。ドミノの開発が比較的廉価で性能の高い住宅の開発にあった。その流れにあるより高性能の住宅である。東京都は今後数年間のエネルギー動向を首都大学須永研究室に依頼、継続的測定により評価されることとなる。まちづくりは建売分譲では極めて珍しい地役権設定のよる「コモン=共有地」の確定が特に特筆されるはずである。 記事はまちづくりと高性能ドミノ住宅の双方を詳述するには紙面が足りず、概要の紹介にとどまるが、これを入口により多くの人にこのプロジェクトが認知されることを願う。 長寿命環境配慮住宅モデル事業_ソーラータウン府中 http://www.aibaeco.co.jp/fuchu/top.html #
by noz1969
| 2014-01-23 16:50
| 木造ドミノ
私どもが九州の建築家三人と協働した小中併設校の竣工に伴う見学会です。木造平屋の小学校校舎、と体育館、山辺豊彦さんの構造設計、と一部既存コンクリート中学校校舎の改修です。お誘い合わせの上御参集ください。
平成26年2月18日13:30~ くまもとアートポリス 和水町立三加和小中学校完成見学会 が開催されます。 もうひとつエネマネの公開です。オーエムが参画しております。 1月29日~31日10:00~14:00エネマネハウス2014公開@東京ビックサイト東雲臨時駐車場 「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの標準化に係る調査・実証事業」 もうひとつ 稲山さんの講演です。JIA環境行動ラボ主催です。野沢もシンポジウムに参加します。 2月21日16:00~19:00JIA環境セミナー@新木場タワー1階ホール基調講演:稲山正弘氏(東京大学大学院木質材料学研究室教授)「流通材を用いた中大規模木造建築の構造デザイン」 #
by noz1969
| 2014-01-23 15:19
| 講演
例年どうり 明けましておめでとうございます。といいながら昨年のABEサンの言動、GENーPATSUの状況、など雲が晴れないどころか暗く立ち込める年の始めです。みなさまどのような新年でしたでしょうか。
三が日は某雑誌に依頼された「書評」をツマミ食いのようにヨチヨチと書きながら正月を過ごしました。ちょうど大高正人さんの本の出版にかかわり、その仕事がほぼ終わるという時でもあり、「書評」にもそのことについて少し触れました。大高さんの本は松隈洋さんが主に建築分野のこと、蓑原敬さん、中島直人さんが都市,景観に関することと手分けして大高論を書いてくださり、大高さんの文章など資料を重複の無いようにまとめ、極力写真での説明を加える、という比較的読みでのあるものになりました。生前、自らの仕事をいわゆる建築家の作品集としてまとめることに批判的で数度のノトライアルは中途でやめになっていたといういきさつもありました。石堂威さん、小田道子さんが大変な編集作業を粘り強く担ってくれました。今回の出版は大高さんにも喜んでもらえるものになったのではないか、と思っています。良い本になりそうです。2月の刊行です。刊行の折は是非手にお取りください。 今年が本当の意味でよい国に向かうスタートの年になりますように。何かを始めなくちゃ!と思います。 #
by noz1969
| 2014-01-06 12:40
| 日記
以下読売の記事 本当に困る。各所でこんなことが続く。そして巨大なスタジアムは建つ。どういう国か? 鎌倉の著名建築物・美術館、閉館し取り壊し!? 国内初の公立近代美術館で、日本の代表的な近代建築として知られる神奈川県立近代美術館鎌倉館(鎌倉市)が2016年3月末で閉館する見通しとなっている。 財政難に苦しむ県が、敷地の所有者である鶴岡八幡宮との土地貸借契約を更新しない方針を示している。契約を打ち切る場合は更地にして返還しなければならない。同館の解体を避けたい県は対応に苦慮しており、地元からは存続を求める声も上がっている。 建築・美術界の有識者らでつくる「県立近代美術館100年の会」によると、鎌倉館は終戦直後、当時の神奈川県知事が戦災からの復興と文化振興を願って建設を決めた。近代建築の第一人者・坂倉準三の設計で知られている。 白を基調としたシンプルな構造の建物は、鶴岡八幡宮の池にせり出すように建てられ、周囲の自然と調和するよう配慮されているなど優れた外観を持つ。近代建築の調査・保存を行う国際NGO「DOCOMOMO(ドコモモ)」(本部・スペイン)は1999年、「日本の近代建築20選」に選んでいる。 地元の鎌倉美術家協会理事の村田真樹さん(59)は「文化はお金もうけの対象ではなく、財政難で閉館してしまうのは残念」と話す。100年の会事務局長で、建築家の兼松紘一郎さん(73)も「建築界にとって貴重な施設」と存続を訴える。 日本建築家協会も10月23日、黒岩祐治知事らに対し、建物の保存を求める要望書を提出。「モダニズムの代表的建築物と歴史的景観の組み合わせは、国内では類を見ない。維持・活用が十分可能で、それを行う価値のある建築資産だ」とし、建物の保存を求めた。 (2013年11月19日12時27分 読売新聞) #
by noz1969
| 2013-11-19 13:16
| 日記
五日市の住宅の仕事が一段落した。二階建ての住宅を平屋に改築、北側に小さな離れを建設するというプロジェクトであった。庭園の施工を残し建築の仕事が終わり 日曜日に施主への引渡しを行った。階段、玄関など多くを取り払いプランを変更、ほぼ全てを畳敷きとし、大きな和室を設える、縁を回し長いひさしを三方に回す。離れは東屋付きの風呂である。こうした全くの和風住宅の設計は私どもの仕事としてはきわめて珍しい。大工の知恵に負うところ大であった。習慣、しきたりを学びつつ面白く仕事を進めることが出来た。こうした仕事をすることは25年振りであるという大工、秋山棟梁も実に楽しそうであった。あとは庭である。こうした家は庭の設えにより良くも悪くも成ろう。季節は庭を造るのに適している。完成が楽しみである。
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by noz1969
| 2013-11-05 12:06
| プロジェクト
週末の19日 愛農の竣工を受けて見学会を開いた。友人知人建築関係者など大勢が遠路駆けつけてくれた。学校関係者、建設関係者からの挨拶に続いて参加してくれた 稲山正弘、小泉誠さんと堅苦しくない鼎談をしてこの建築の意図を話した。話は前回山辺さんに関ってもらい竣工したコンクリート校舎の減築のことから始まり、ここまでの経緯を振り返りながら これからの木造建築の可能性や 今日の建築と家具の乖離の問題などを話した。今回の仕事がわれわれ三者の共同により 一定の成果を上げているのではないか、という認識を共有できたと思う。
依頼を受けた段階での仕事はこれで一段落だが この学校には片付けなくてはならない宿題がまだいくつかある。おもなものはここににあるいくつかの既存の建築を評価し再整備することである。今後機会があれば それらについて考え手をつけることをしていきたいと思う。 ここ愛農でこころみられ少しづつ実行されていることは建築を直しなおし長く使う社会=サステイナブルソサエティ=の絶好のモデルとなるはずである。 ![]() ![]() #
by noz1969
| 2013-10-21 11:50
| 日記
11月23日14:00~17:00 (JIA環境行動ラボ、 JIA国際交流委員会)木材推進シリーズセミナーを行います。基調講演 坂 茂氏、講演:平川 康彦氏、パネルディスカッションです。ふるってご参加ください。詳しくは以下pdfをご覧ください。
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by noz1969
| 2013-10-03 12:12
| 日記
10月12日,13日,14日、住宅遺産トラストの企画で「代田の町家」見学会+坂本一成レクチャー「”代田の町家” をめぐって」が催されます。皆様是非ご参加ください。
詳しくは下記URLより。 http://hhtrust.jp/activities.html#sonoda #
by noz1969
| 2013-09-29 16:05
昨日の「朝日」にもこの問題に付いての記事があった。また今日の「朝日」天声人語にもこのことが取り上げられている。しかし昨日の「東京新聞」の記事には脱帽である。
以下 昨日の東京新聞に記事の電子版から転載する。 本紙 新聞記事はカラー写真入り第一面と社会面を使ったきわめて大きな扱いである。 「神宮の森 美観壊す」 20年五輪 新国立競技場巨大すぎる 記事1、 二〇二〇年東京五輪のメーン会場となる新国立競技場をめぐり、世界的建築家の槇文彦さん(85)が計画の大幅な見直しを求める論文を発表した。新競技場は自然の美観が保存されている東京・明治神宮外苑の風致地区に立地する。槇さんは、現計画では巨大すぎて歴史のある景観を壊すと懸念。莫大(ばくだい)なコストがかかる恐れもあるのに、関連した情報が知らされていないと指摘する。 (森本智之) 「新競技場は数字(延べ床面積)だけ大きくて、必要かどうか疑わしい機能が多い」 槇さんが異議を唱える最大の理由は、新競技場の巨大さにある。先月、日本建築家協会の機関誌『JIAマガジン』に問題を指摘する論文を発表した。 文部科学省所管の独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)によると、「世界一のスタジアム」を目指した新競技場は、新宿区霞ケ丘町の現国立競技場を取り壊して建て替える予定だ。施設を大幅に拡充。開閉式の屋根を備え、観客席を五万四千席から八万席に増やすほか、スポーツ関連の商業施設や博物館・図書館などを加え、延べ床面積は五・六倍の二十九万平方メートルにふくらんだ。 神宮外苑は崩御した明治天皇をたたえようと、内苑(ないえん)である明治神宮とともに整備され、一九二六(大正十五)年に完成。東京で初の風致地区に指定され、景観を守るため開発が規制されてきた。 ところが、高いところで高さ七十メートルに達する巨大な競技場を建てるため、都は今年六月に高さ規制を緩和。十五メートルから七十五メートルへと五倍に緩めた。 これに対し、槇さんは「外観上、新競技場は大部分がコンクリートの壁になる。これでは単なる土木加工物。歴史的に濃密な地域の美観を壊してしまう」と危惧。「景観を守るために作ったルールを自ら否定した」と、都を批判する。 二十九万平方メートルの床面積は、昨年のロンドン五輪のメーンスタジアムと比べ約三倍の特大サイズ。しかし、敷地面積はロンドンの七割しかない。 槇さんは、コストの問題も指摘する。 国際基準では、五輪の主会場に使う競技場は観客席が六万人以上必要だ。だが槇さんによると、ロンドン五輪では八万席のうち六割以上は仮設だった。 「全て本設にしなくても五輪はできる。終わった後、八万人もの観客席がどれだけ使われるのか。十七日間の祭典に最も魅力的な施設は次の五十年、百年後、都民にとって理想的とは限らない」 試算したところ、観客席の一部を仮設にし、過剰な駐車スペースや余分な関連施設を減らすだけで、少なくとも数百億円のコストが削れるという。 槇さんは「必要な情報が事前に十分に公開されず、国民が計画の是非を判断する機会が与えられていないことが問題」と指摘。有志の建築家らとシンポジウムを開いたり、要望書を提出したりすることを検討している。 JSCの担当者は「各界の代表にお願いした有識者会議で、必要な意見は吸い上げている。計画は確定というわけではなく、必要なら見直す可能性はある」と話している。 <まき・ふみひこ> 東京都出身。東京大で故丹下健三氏に師事。米ハーバード大大学院修了。「モダニズム建築」の旗手として知られ、主な作品は東京・代官山の複合施設ヒルサイドテラス、幕張メッセ、名古屋大豊田講堂など。建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を師の丹下氏に続き、日本人として2人目の受賞。イスラエルのウルフ賞や米建築家協会ゴールドメダルなど受賞多数。 <国立競技場の建て替え計画> 1958年に完成した現競技場は老朽化が進み、五輪会場の基準を満たしていない。2016年五輪の招致では晴海地区にメーンスタジアムを新設する計画だったが、交通アクセスの悪さなどが指摘され、現在地に建て替えることが決まった。新競技場には、VIP席・個室席(2万5000平方メートル)、スポーツ博物館・商業施設(計2万1000平方メートル)、地下駐車場(900台分)なども計画。15年秋の着工、19年春の完成を見込む。総工事費は少なくとも1300億円かかる見通し。 記事2、 東京五輪に向け、国立競技場を「世界一のスタジアム」に建て直す。開催地決定のお祝いムードの中、着々と進むこの計画に、一人の世界的建築家が疑問を呈している。「こんなに大きいものが必要か。今後百年、都民が愛せるものになるのか」。未来を見据える槇(まき)文彦さん(85)の訴えは、百年近く都心のオアシスとなってきた明治神宮外苑の景観を守り育ててきた先人の意志に通じる。 (森本智之) 青山通りから真っすぐに左右二列ずつ並ぶイチョウ並木。三百メートルにわたって続くその並木道を抜けた先に石造りの聖徳記念絵画館が見える。都心なのに高層ビルが視界に入らない、伸びやかな光景がここにある。 この貴重な景観が近い将来、失われてしまうかもしれない。絵画館に向かって左奥にある国立競技場を建て替えるため、都は高さ規制を五倍の七十五メートルに緩和。計画では、現在の五倍以上の床面積を持つ新競技場に生まれ変わるからだ。 明治神宮外苑は大正初期、都市の中心に市民が憩う場を造ろうと計画された。完成した風景は、都民のオアシスとなってきた。 「新競技場計画は、百年近く環境を守ってきた先人の行為を台無しにしようとしている」。京都工芸繊維大の松隈(まつくま)洋教授(近代建築史)は指摘する。 実は、幻に終わった一九四〇(昭和十五)年の東京五輪でも同様の議論が起き、計画が撤回されていた。 候補地選定を担当した東京帝大教授岸田日出刀(ひでと)は建築誌で「スタンドが尨大(ぼうだい)な姿で建ちはだかった場合、(略)今の調和した風致美は跡形もなく損じ去られる」と指摘。所管する内務省の後押しもあり、候補地は変更された。松隈教授は「今とまったく同じ状況。槇さんの問い掛けは重い」と話す。 なぜ、狭い敷地に巨大な競技場が造られることになったのか。今回の建て替え計画の経緯は不透明だ。 国立競技場を管理運営する独立行政法人・日本スポーツ振興センター(JSC)は昨年三月、計画の内容を検討するため、「国立競技場将来構想有識者会議」を設置した。 佐藤禎一元文部次官をトップに、メンバーは猪瀬直樹東京都知事や竹田恒和日本オリンピック委員会会長ら政界、スポーツ界関係者ら十四人。JSCの担当者は「世界レベルの国際大会の開催基準を満たすよう、設備面の内容を一つ一つ検討してきた」と話すが、メンバーで建築関係の専門家は、建築家の安藤忠雄さんだけだ。 有識者会議でどのような議論があったか、議事録は公開されておらず、外部から検証するのは難しい。 JSCは昨夏、この計画を基に外観のデザインを公募。年末には英国の建築家ザハ・ハディドさんの作品を採用することに決定し、準備は着々と進む。 ハディドさんの作品は開閉式の屋根に掛かる二本の巨大なアーチが特徴の手の込んだデザインで、当初予定の千三百億円の総工事費を超える懸念がある。そもそも総工事費には現競技場の撤去費用や機器類、設計監理料などは含まれない。 競技場に設置される施設の詳細も「設計を進めていく中で決定していく」として、明らかにされていない。 国は四月にサッカーくじの売り上げの一部を財源に充てることができるよう法改正したが、予定額を超えた事業費を、どう負担するのかも不明だ。 記事3、 槇文彦さんとの主なやりとりは次の通り。 -計画のどこが問題なのか。 「東京での五輪開催は、みんなが元気になるという意味で良いことだ。だが、新競技場の延べ床面積は二十九万平方メートルで、東京ドームの二・五倍以上。八万人の観客席を支えるコンクリートの壁だけが、下から見た印象の大部分を決めてしまう。できちゃってから『あ、こんなのだったの』ということはしたくない」 「もう一つ大事なことは、神宮外苑の歴史的文脈の中に造ることだ。狭い敷地に無理に造り、五十年、百年と都民が愛せるものになるか懸念を持った」 -これほど大きなものは必要ないと。 「ロンドン、アテネなどは八万~十万人規模の会場だが、延べ床面積十万平方メートル。新競技場は数字だけ大きくて、なくてもいいものがある。必要かどうか、疑わしい機能が多い」 「北京五輪の『鳥の巣』はコンペの時は開閉式屋根だったが、カネがかかると途中で取り払った。ロンドンも観客席の大半を仮設で済ませた。それでも五輪はできた。最初の計画通り造らないといけないわけじゃない」 -コスト面では。 「千三百億円といわれているが、まともにやったらもっとかかるという声がある。建築は花火のようにバンバンやって良かったというものではなく、そこに百年くらい居続ける。うまくいかないと、必ず税金のような形でツケが回る」 -詳しい情報が伝えられていないが。 「なぜ二十九万平方メートルなのか、知っているのは計画している人だけだ。どうしてこんなに大きくなったのか、社会に対して説明する義務がある」 -論文の反響は。 「書いたことは、ほとんどの建築家がそう思っていること。すごい反響です」 #
by noz1969
| 2013-09-25 12:29
| 日記
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