カテゴリ:甲府幼稚園( 16 )

バンビお披露目

バンビバイリンガル幼児園のハウスオープンがあった。午前中好天。棟ダクト温度は11時に既に50℃を超えている。きわめて快調である。見学会は午前午後の二回、午前が入園予定者を中心、午後は一般の人々に向けてのものであった。午前午後ともに満員の盛況。特に午後は予定を越えて来場者が訪れ、関係者も驚いていた。当たり前のことだが幼児とその父母が中心、一才未満から未就学の幼児、児童が多くいるので数えるのがなかなか難しいが総数約250人?といった感じであろうか。その喧騒もものすごい。幼児園開園時でも卒園式などを除けばここにこんなに多くの人が集まることはないだろう。 雨宮知子さんという童謡歌手のコンサートがあり、その後見学者は施設内各所をみて回りながら説明に耳を傾ける。午後、雲が流れ風が強く吹くが室内は暖かく保たれている。「暖房無しでこの様な室温が達成できるのか!」との声が多くあった。稲山さんも来てくれた。今回の架構は彼の実験と解析に基づく、仕口加工と断熱パネル固定用長ねじ併用によるトラスである。構造用材をはじめとして唐松のこれほど徹底した使用はこの建物が初めてであろう。唐松はきわめて強度の高い材であるが従来アバレとヤニに苦労させられてきた。ここまで製品の品質を向上させた製材所の努力があって、今回の架構、床、壁、様々な用途への使用が可能となった。戦後植林された山が60年を経ている。唐松に限らないがこれから大量に供給が可能となる。これら国産材の使用はCO2削減にも大きな貢献をする。太陽エネルギーのパッシブ利用とともにこうした国内木材資源の利用を進めていきたい。事務所スタッフそれから事務所に来ている学生、スタッフの友人二人も参加。二人とも学生時代私のレクチュアを聞いたという、「教え子」であった。これ等の業界メンバーだけがほかの人々と違うところをあちこちなめるようにみていた。この日の午後、甲府は強風のなか、四方を雪に彩られた南アルプス、八ヶ岳をはじめとする山々が囲み、雲に阻まれながら足元を見せる富士がその大きさを誇るとても雄大な景観を見せていた。西の果樹園の丘から見下ろす園舎はそれらの山々と似て中庭を囲み裾の広い屋根屋根が重なり合う特徴的な姿であった。独自なコンセプトを持ち、きわめて有能なチームであるこの施設の経営者たち、彼等がこの建築を十全に活用しより大きく発展してくれることを確信している小澤君のチームの皆さんにもありがとうと言おう。
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by noz1969 | 2008-02-18 13:37 | 甲府幼稚園

バンビバイリンガル幼児園


甲府で竣工の唐松建築は「バンビバイリンガル幼児園」という。気持ちのいいク
ライアントであった。いくつかの試みが実現した。この春、オープンするが来る
17日の日曜日晴れてお披露目がある。HPに公開されているから当日は不特定
の人の見学も許されるのではないかと思う。幼児施設ゆえオープンの後はセキュ
リティのため管理がある程度の厳しさで行われるだろう。ほかに建築見学が特に
企画されていないのでいい機会かもしれない。ご希望があれば17日の午後の見
学への参加を問い合わせてみたら如何だろうか。

バンビバイリンガル幼児園
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by noz1969 | 2008-02-14 13:05 | 甲府幼稚園

甲府 腑分け

甲府が一段落した。折に触れここで試みたことについてメモをしてみようと思う。今回がその一回目である。

甲府の木造は中庭を囲む「ロの字」それぞれ各辺がトラス型断面を幾分異なる形に変形させて展開することで成立している。正形の断面はプレイルームのもので左右対称である。教室が収まっている南面北面の棟は集熱勾配とその長さを確保するため頂点がずれた形状となり、玄関や教員の部屋などのある東棟もロフトの確保などにより変形している。この方法により十分な室内高さと1,8メートルの長い庇を可能にしている。集熱屋根ののジョイントは仕口を組みそれを外断熱パネル固定用の長い木ねじで締めつけると言うもので稲山さんの実証実験によっている。唐松材の架構にこの方法は適していたように考えている。かなり良材を供給してくれたと思うが大工にはカラマツであることの取り扱いの難しさがあったのではないかと思う。もちろん材の強度は申し分ない。むろん杉檜を軽くしのぐ。これからもこのような工夫を試みる可能性がありそうである。
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南北断面集熱屋根、廊下が断面を決める。トラス内は天井裏となる。

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東西断面 プレイルーム、教員室
by noz1969 | 2008-01-16 12:27 | 甲府幼稚園

甲府へ

引渡しを控えて最終のチェックであった。ただしニ三の工事が未完、現場はあと数日の作業が残った。今日はオーエム計画の面々も現場に訪れている。正午をはさんだ4時間ほどの間の集熱温度は57℃から60℃。それも太陽高度の下がる午後3時に近くなっても続いている。竣工間際でありコンクリートの温度が低いことからこの冬はそれほどの室温は期待できないが次年度はかなりの効果が望めるだろう。
「木造ドミノ」でも経験済みだがハット型集熱の効率がここでも現われている。どうもこの効果はガラス付き集熱面の勾配が冬向きであることだけによるのでなく、手前の緩勾配屋根による反射光が集熱面到達しそれが及ぼす効果ではないかと思える。
クライアントの皆さんとも細かいところに付き打ち合わせをする。外構の整備も佳境。消防予防課に出向き打ち合わせの後帰京。その足で東京都庁での会議。
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by noz1969 | 2008-01-11 17:21 | 甲府幼稚園

甲府本年最終

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週末甲府の現場へ行く。一気に進捗。一部の工事を残し形がつく。このプロジェクトは架構のシステムが作る室内のバリエーションが第一の工夫。それが深い庇を保障している。整地が行われ植木屋が植栽を施す。実がなり花が咲く木々が多く植えられる。季節季節に花が咲き、実をつける。鳥も来るだろう。原寸での指示はほとんどスケッチで行った。あちこち手を入れた。照明器具も既成のままではない。大工が作る。Jパネルそのままの建具もさすがに唐松では変形が大きいと言うことで杉としたがとてもいい。
西の果樹園に上がり見下ろす。なんとなく眼下のいくつもの棟が重なるさまを八ヶ岳になぞらえたくなる。
小澤と昼食。あれこれ人の噂をしながらトンカツ定食を食べる。午後クライアントが現地へ。喜んでくれている。いくつかの指摘に対して対応を考える。家具を含む竣工は来年の初めとなるが、ほぼ年内予定の期日に大方の姿がまとまったことが嬉しい。
先回の報告の訂正がある。中庭の木はこぶしではなく「こなら」であった。ごめんなさい。e0079037_1272035.jpge0079037_1318386.jpge0079037_13185033.jpg
by noz1969 | 2007-12-25 18:45 | 甲府幼稚園

甲府に出向く

大分片付いてきた。園庭の整備も始まる。中庭のデッキもニ三の装備をのぞき輪郭が現われた。こぶしが植えられた。玄関前キャノピーから建物屋根のつなぎの部分も収まった。建物は中庭を囲む「ロの字」型である。クロスに架けられたのぼり梁とその上の屋根の架構が集熱屋根で頂点が傾き、換気採光のための高窓に向かって登り、プレイルームで対称となる。システマチックなバリエーションのつもりである。「ロの字」の各々の四隅の勾配屋根の収まりなどに工夫があった。屋根面の構成もちょっと異なる。モヤのスペースが断熱材の層であって、その上が野地板、空気層形成のための垂木が載る。軒庇部は野地板裏に化粧の板を貼って収める。面戸はその上の垂木に止まる。ごく薄い軒先ができた。大部分の軒は1800の出である。ただ雨どいをつけず雨水を垂れ流す建物向きである。中庭などといを必要とするところは水勾配の確保が難しい。年内にほぼ片がつくのではないか、細かい修正、追加をしながら4月の開園を待つ。
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by noz1969 | 2007-12-13 19:52 | 甲府幼稚園

14日甲府+茅野

遠隔のやり取りではうまくいかず、と言うことがあって先日に引き続き甲府へ。往路足を伸ばし茅野に立ち寄り、古谷氏の複合施設を見る。力作であった。構造計画、様々な素材、ディテールが目を引く。鉄、コンクリートの門型の構成が面白い。図書館の開口の大ガラス、東面のPC,門型にぶる下げられた(多分)現場打ちのコンクリート壁、どれも新鮮。ピクトグラムまで気が配られている。ただ、温熱のことが気になる。何せ茅野は寒さの寒天製造のメッカであるレストランの吹抜け、図書館のガラス、これは午後の直射日のことまで。交互にガラスが入るアイディアが面白いが、鉄柱の熱伝導が問題だろう。その後、甲府へ。前川さんの美術館再訪。前川建築と2005年の建築のプログラムの違いをどうしても考える。深澤幸雄さんの寄贈作品の大規模な展観に出会う。これはとてもよかった。その後現場へ。色、外構、などのほかに難問もあり。何より現場担当の山田君の虫垂炎リタイヤが痛い。小澤君、大工堀さん、板金やさんと屋根の上で話す。その後、クライアントと会議。帰途、「あずさ」延着。「先行電車小淵沢付近で鹿と衝突」、とのアナウンス。温暖化のせいか?甲府の日中、確かにとても暖かい。先日いわむら美術館での会議の折、佐藤さんが、「草刈の際、蛇に出会った。例年の今頃には無いこと」と話していた。
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by noz1969 | 2007-11-15 13:56 | 甲府幼稚園

甲府の現場

e0079037_15105718.jpg内外装の進捗にあわせ打ち合わせのため、現地へ。
唐松材の色の変化が大きいことを実感する。構造材が立て込まれたのが8月の半ば、今、外装の壁材、天井材が貼られているがその色の差がおおきい。時間を経て同様の色になるのだろうが、外部はともかく、室内は思いのほか変化がないかもしれない。天井の仕上げなどもきれい。高めの腰も唐松となる。
内部は特に木部に色をつけないつもりなので太陽にさらされた躯体のみが赤い、と言うことになるか。ほとんどの木部が唐松である。初めてのことで結果が気になる。サンプルにより塗装色の候補を決める。板金やさんと屋根垂直部の葺き方につき相談。縦ハゼ改良型に決定。その後クライアント到着。現場を回りながら、家具などの細かいところを調整。一部出入り口位置を変更。こうした工事にあわせた確認の作業がとても大事である。
海、空、森、大地、教室名にちなんだ配色を考える。トイレの天井を星空に見立てる。南の天井色を赤めに。現場担当者山田君、「夕焼けですね」。キャノピー部の調整がわれわれ設計と山田君の最大の懸案。何とか答えを探す。

行き帰りの車内で文庫本として新たに刊行された話題の「国家の罠」佐藤優、を読む。「自慢の分」を差し引いてもなかなかの話である。
by noz1969 | 2007-11-06 15:08 | 甲府幼稚園

甲府

e0079037_17442830.jpg現場での打ち合わせ。好天、山々にゆっくりと雲のかかる、甲府らしい景観。
現場での詳細の整合を計るため赴く。あれこれと小澤の山田さんと協議。思いのほか時がたつ。
クライアントに会わずじまいのまま帰京。
by noz1969 | 2007-10-11 17:45 | 甲府幼稚園

甲府幼稚園 現場監理日誌

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上棟から3週間が経ち、屋根にはルーフィング(セイレイ ルーフラミテクト)の上に通気層、瓦棒の心木がのせられ、壁にはタイベックが貼られています。アルミサッシの取り付けも行われており、すでに高窓は施工済みです。
梁が浮いていた箇所も修正され、外壁の施工へと移行します。
来週には電気設備の配線工事、今月末もしくは来月あたまに板金屋さんと2度目の打合せを行い屋根の板金工事です。

今日の打合せ項目は、
・屋根谷部分の納まりとその軒先納まり
・アプローチの屋根取り合い
・外壁の納まり(縦貼り、横貼り、左官)
・玄関建具取り付け方、仕様→要検討
・床、壁仕上げの変更の確認
・雨水コレクターについて取り付ける場所など
・電気設備 器具取り付け方
・衛生設備機器 取り付け位置の確認、器具について
 ・・・
施主への確認事項も含め以上です。

先日入園希望の保護者の方の見学会があったそうで、現場監督の小澤建築工房の山田さんは説明に大忙しだったよう。青空が本当に似合う建物ができそうです。
現場から戻ると施主から調理室の家具図が届いており、急いで図面化。
上記事項とともにまとめて施主と山田さんに送付しました。
(奥山)
by noz1969 | 2007-09-25 22:27 | 甲府幼稚園