世界遺産

世界遺産、「平泉」が選に漏れ、あの福建客家の円楼が選定された。それよりベルリンのシャローン、タウト、グロピウスらの手になる集合住宅団地が選定されたことを喜ぶ。20世紀初頭100年になろうかという団地群だ。いくつかは訪れたことがある。理由に「文化財として保護されている、、」とある。ここが彼と此の近代建築への姿勢の違いである。コルビジュエの作品群が世界遺産となることは確定し、西洋美術館はそれを受け重文指定されたと聞く。将来、たとえば世田谷区民会館区役所、東京中央郵便局、戦後の公団団地などの世界遺産入りもまったくの夢であるわけではない。原状を回復し「文化財として保護され」れば。
開発型でない保全型社会への転換が何より必要だろう。    以下はプレスリリース

2008年7月7日、ケベックで開かれたユネスコの第32回世界遺産委員会で、ベルリンの近代集合住宅群が、ドイツで33番目の世界遺産として登録されました。
登録理由には、文化財として保護されている6か所の集合住宅群が、新しいタイプの社会的住宅建築を代表する事があげられました。これらの住宅は、その後の建築や都市計画に大きな影響を与えたとされました。
庭園住宅地区ファルケンベルク、シラーパーク住宅団地、ブリッツ大規模住宅群、カール・レギエン住宅地区、ヴァイセ・シュタットや、シーメンス大規模住宅群は、1913年から1934年の間に造られました。ブルーノ・タウト、ハンス・シャローン、ヴァルター・グローピウスらの建築家による光溢れる住居、広々とした庭園、近代的衛生設備を備えた住宅設計は、当時の賃貸住宅とはかけ離れた心地良いものでした。クラシカルモダンの明確なフォルムは、20世紀の建築の特徴でした。

写真はブリッツ中庭。昨年訪れた折のもの。
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by noz1969 | 2008-08-05 17:33 | 日記
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