吉田鉄郎

先般ひらかれた「東京中央郵便局を重文にする会」主催のシンポジウムには都合で出席できなかった。その折会場で放映された富山放送製作の吉田鉄郎についての番組のヴィデオを見た。富山は吉田鉄郎の郷里である。
知っていたつもりであったが教えられることがたくさんあった。見ながら目頭が熱くなった。取材が極めて丁寧であり、的確。特にドイツの出版社の倉庫に今もあった吉田の資料には驚いた。そこに立ち会っているシュパイデルさんの驚きが伝わる。ほかに内田祥哉さん、小谷喬之助さんの証言。郷里の旧吉田邸が曳き屋され隣地に今もあること。エストべり、ストックホルム市庁舎の二列の柱と中央郵便局の類似など、教えられた。私が所有する「作品集」「手紙」「日本の建築」の日本語翻訳版など主要著作は東海大学出版会の手になる。そのせいか、病のためたった三年間の短さではあったが彼が日大の先生であったことも知らなかった。
多くの人にこの番組を見て欲しい。
by noz1969 | 2008-08-05 11:47 | 日記
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