本の記憶2 デロール

真鍋さんのブログに渋谷の志賀昆虫社のことがあった。確か宮益坂を上りきったところ、「今もあるのか、104歳でなくなられたのか」と何かとても気になる話である。伴って思い出すのが今森光彦さんのこの本であった。「たくさんのふしぎ」はよく知られた福音館の子供向けの月刊誌であり(最近見ていないのだが)大人も欲しいと思うものであった。デロールという剥製顕微鏡などを扱う店の本だ。入り口のショウウインドウを覗くところから店内へまるで店の客になったようにページが進む。、200年前からとのことだ。顧客は誰だったのだろうか?今は当然だが剥製の販売はされていないとかかれていたと記憶するが。往事を想像して不思議な気分になる。19世紀の気分を伝える写真は、引き出しの中の剥製用の眼球群を写していた。とても薄い本である。棚のどこかに隠れているはず。週末にでも探そう。

こんにちはたくさんのふしぎ 
第225号 好奇心の部屋 デロール  ※発行元・弊社ともに完売品切
今森光彦(文・写真)
発行日:2003年12月01日
B5, 40pp. 700円(税込・送料別)
フランスの首都パリの、とある大通りに面したショーウィンドーを見ると、なんとそこにはライオンが!? ここはいったいなんでしょう? その家の中に入ってみると、他にも動物の剥製や昆虫標本、化石や鉱物などがいっぱい! 
このふしぎな場所「デロール」は200年近く前から、訪れた人の好奇心をくすぐり続けてきました。なぜ、こんな場所が生まれたのでしょう? なぜ、デロールは200年も人々の好奇心の対象なのでしょう? さあ、一緒にデロール探検に出発!(対象年齢:小学校3年生から)


デロール DEYROLLEのHP見つけました。とてもすばらしい。是非ご覧ください。
(野沢)
by noz1969 | 2007-07-12 14:18 | 本・DVD
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