長さんのダイニングチェア

16日金曜日IDEEの新しいショップが青山にオープン。
長さんからの招待状を持ち,覗いた。道に面したおおきなガラス越しに例のダイニングチェアが数脚そしてそのそばに立つ長さんを発見。中に入る。ダイニングチェアは今回の復刻にあたって少しだけまた進化している。背の上部と座の前部分に新たな改良が加えられ、合板の小口がそこだけゆっくりしたカーブに加工してあるのだ。そのせいだろう、レザー張りのものと並んでいる姿が不思議に同調しやわらかい姿となっている。半世紀前のデザイン、ベーシックと言えばこれ以上ないベーシック、当時は建築も家具もそうしたものであったのだろう。それが少しずつ変わりながら今なお有用なのはなにより素敵ではないか。このダイニングチェアは先年足が成型合板によるものもデザインされた。三本の合板を三角形木片を挟み込むようにあわせ成型することで足と背受けとするこの手法。これもとてもいい。再生なった国際文化会館ダイニングルームに収められてもいる。こうした展開が85?才になってもなお長さんの頭から現れることがすばらしい。サステイナブルデザインの範。(野沢)

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by noz1969 | 2007-02-11 16:39 | 野沢正光建築工房
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