カニングハム邸訪問

所用あり 先日カニングハム邸を訪問した。なんともいえない時間であった。レーモンドの住宅建築のひとつの頂点か。新発田の教会、軽井沢のレーモンド邸、三重大学内にある旧図書館などに比べると「丸太」の露出は思いのほか少ない印象だが。よく見ればすべての独立柱も吹き抜けにある丸太二つ割の頬杖もすべて丸太なのである、ラワンベニアの壁天井の印象が強いせいかと思うが 紛れもないレーモンドの建築である。空間は思いのほか大きい。ピアノを中心とした音楽室であることを前提とした空間の故であろう。
ところで レーモンド関連のことで驚く「事件」がある。戦前に刊行された「アントニンレーモンド建築詳細図譜」が復刻刊行されている。鹿島出版会から。16000円。表紙の布地 リング綴じの装丁、紙質まで かなり忠実な復刻である。こんな企画がこの価格で実行できるとは!最近の出版界が力を失っているという中でこんなことができるとは本当に驚きである。この調子でいけば「アントニンレイモンド作品集」の復刻もあるかも知れぬと思った。期待しよう。
by noz1969 | 2014-05-28 15:31 | 日記
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