昨土曜 午後 ソーラータウン府中へ。全四期の工期のうち 第三期までの工事が完了または着工している。すでに販売されている第一期の住戸はすでに入居済みだ。夏の初めには 町並みの全貌が現れよう。いまもその過半にすでに手がつけられていて、ここがどのような「まち」になるのかがそろそろおぼろげに見えつつある。家々の間にあらわれる共用空間「コモン」がその鍵だろう。「地役権」設定により担保された公共、こんな形での保障された民地の一部供出による新しい形の「意図的な公共の創出」の実現はいまだ珍しいのではないか。田村誠邦さんの知恵がこんな形を既存の法制の中で現実化させてくれた。「あたらしい町のかたち」、それを現前させる知恵、これが、いま、何より必要なのではないか。
ここでの「木造ドミノ」は太陽電池約3キロワットを搭載した新形式のオープンビルディングタイプのオーエム住宅。LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅であり、長寿命環境配慮住宅、Q値1,9。冬季であっても一日の室温の挙動は極めて少なく 暖かい。冬季であっても室温確保の余剰の採熱でお湯を造ることすらある。「ドミノ」 の開発がいわゆる通常の住宅価格でこのような高品位の住宅の供給が可能となったことは感慨深い。 府中を辞し、国立へ。小泉誠さんのこいずみ道具店へお邪魔する。私にとり懸案の初めての訪問。この春開店予定の新しい改修建物も見せていただく。ここでの彼のたくらみの肌理の細かさは決して建築家の資質と同様のものではない。彼とは今後もいくつかのコラボレーションの予定があり今も進行中である。お互いの立ち位置が意図的に相対化され、結果として双方が強化される、そんな協業となるよう一つ一つの仕事を試みるようにしたい。
by noz1969
| 2013-01-27 21:01
| 日記
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