国大、芸大

昨週半ば、横浜国大三年生の今年最初の授業があった。昨年の夏から改修工事に入っていた建築棟が装いを新たにしている。40年ほど以前に建築された建物はもちろん今日的要求にこたえるものではなかった。今回の改修が8階建ての校舎の南外壁すべてを緑で覆うものであったのは今日の課題を素直に表示しているといえるのではないか。屋上が利用可能になったのも多彩な場を作ろうという合意によるのだろう。内部も大きく改修されていた。壁面緑化はこの研究をするこの大学の研究者にとっての実験フィールドでもある。結果が期待される。
そして今日、芸大、大学院の授業に赴く。久しぶりの上野、荒天時折の雨、緑がまぶしい。もちろんこの春、初めて大学院からここに来た学生もいる。新しい環境で深く学んでほしい。歴史の重なるここで。美術系大学の建築学科が持つ優位は必ずある。そしてそれはキャンパスにある様々な刺激、特にそれに取り組む君たちと同世代の人たちにあるのではないか。彼らとの応答がきっとここだけの経験となる。
by noz1969 | 2009-04-14 22:42 | 日記
<< 住宅建築 園田さんの家 アンドレアさんを祝う >>