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鎌倉近美

昨日は近郊大移動であった。相模原の自宅からまずは町田へ、八王子を経由し立川へ行く。バスで立川市役所の現場に着く、ここが昼までの滞在地であった。打ち合わせ、現地での確認の後、昼飯を取りバスにのり再び立川駅へもどり、中央線特別快速で新宿へむかう。中央線の高架化は半ばまでできている。風景の激変にも慣れた。新宿で湘南新宿ラインに乗り換え今度は逗子に向かう。逗子駅前でバスに乗り次の目的地「逗子小坪の住宅」へ。ここの改修工事の状況を確認する。この住宅は昨年所有者が変った。新しいオーナーから住まいの手入れを依頼されたのである。これは私たちにとりとても嬉しい事態であった。今回の改修はほぼ竣工している。厨房裏にあったユーテリティは二十数年を経て改変されていた。竣工当時、木造の簡単なものであったことにより朽ちてしまった結果であったのだろう。これが今回、姿を変えて復元されたのである。旧の姿に近いものとして復元したことがなにより嬉しい。
その後、鎌倉近代美術館へ赴く。今日がプレオープン、あすからここ坂倉さんの代表作での「坂倉準三展」である。天候は幾分ぬれるが傘のいらないほどの曇天であったが、周囲の緑がぬれて美しい。南の池の水面と美術館のピロティがこの緑に囲まれてここだけの景色である。この場でのオープンパーティはなんとも気持ちのいい仕立てである。多くの知己と会う。もちろん展示も充実している。例の「戦建」、プルーベの木造版が庭に復元されている。帰途、国大で教えた現在坂倉事務所に勤めるW君と一緒になる。あれこれ近況を聞く。その後、鎌倉、大船、藤沢を経由して相模原に帰着。ぐるっと東京神奈川を一回りしたことになる。
「坂倉展」はここと7月からは平行して「汐留」でも開催される。「鎌倉」が比較的大きな建築、「汐留」が主に住宅を展示することになるということだ。こちらも楽しみである。
by noz1969 | 2009-05-30 14:03 | 日記

シンポジウムと見学会のご案内

「半世紀を迎えた世田谷区民会館+区役所庁舎」Part 3

世田谷区民会館(1959年)と世田谷区庁舎(1961・1969年)は、ル・コルビュジェのアトリエに学んだ前川國男の設計により、時代の最先端のモダニズム建築として竣工しました.当時は、区民ホールだけでなく、結婚式場や図書館が併設されたシティ・ホールで、多くの区民が利用しました.しかし、築後約50年が経過し、世田谷区では、建て替えを前提に新しい庁舎の検討が進んでいます.
日本では、経済の活性化や利便性の向上により、景観が日ごとに変わりつつあります.欧米の歴史性を感じられる豊かな都市景観に比べ、25年、50年前の街並を想い出すことが難しく、また想い出そうという心も失いつつあるのではないでしょうか.明治時代、世界でもっとも美しい都市とも言われた東京.東京は.映画を撮影しようとしても、過去の街並がどこにもない記憶喪失の都市になってしまいました.早稲田大学特命教授の篠田正浩監督をお招きし「前川國男の1959年」について語っていただき、東京工業大学の藤岡洋保教授に区民会館区庁舎の建築についてお話しいただきます.そして、Part2に引き続き、これからの50年間の区民会館と区庁舎の望ましい将来像について意見交換を行います.
日時: 平成21年5月16日(土)13:30より
会場: 国士舘大学多目的ホール(世田谷区世田谷4-28-1)
    (小田急線梅が丘駅下車、徒歩15分/東急世田谷線松陰神社前駅下車、徒歩6分)
参加費:500円(資料代として) 申込不要(当日先着500名まで)

受付・開場              13:15
シンポジウム開会           13:30 司会:澤一郎 開会の案内とスケジュール
 挨拶                13:35 小林正美(世田谷地域会代表)
 前川國男の1959年        13:40 篠田正浩(映画監督・早稲田大学特命教授)
 戦後の近代建築の好例としての    14:30 藤岡洋保(東京工業大学大学院教授 建築史)
      世田谷区民会館・区役所庁舎
 使い続ける可能性について      15:15 JIA世田谷地域会
 休憩(20分)           15:40 区民会館区庁舎外観見学(予定)
パネルディスカッション(意見交換)  16:00 司会:野沢正光(建築家)
閉会                 17:45

主催 :(社)日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部 世田谷地域会
後援 :(社)日本建築学会 関東支部(予定)・DOCOMOMO Japan(予定)
連絡先:世田谷地域会事務局 (有)黒木実建築研究室 
TEL03-3439-4190 FAX03-3439-4726
E-Mail:skyland@jcom.home.ne.jp
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by noz1969 | 2009-05-14 22:32 | 野沢正光建築工房

東村山へ

久しぶりに東村山本町のドミノ発祥の地へ。取材があり訪れる。訪れた家はこの地区に初めて建設され、長くモデルハウスとして使用された家、われわれが何度も立ち入ったいわばドミノのケーススタディウス№1である。ここは第五期の販売で住まい手が決まり最終の販売の後にあるじを迎えた。そして今、家(ホーム)として本来あるべき姿となっている。感慨が深い。「お邪魔します」と挨拶をし招き入れられる。居間にグランドピアノが狭苦しくなく納まっている。調度や飾られている絵画、書棚の本などがこの家の家族の好もしい個性を垣間見せてくれる。家とは本来そうしたものであろうと改めて思う。質の高いスタンダード、ドミノが求めたもの、その確認に来たのだ、と思った。2月の荒天の日であっても、ドミノの室内は17℃を下回らない、極めて快適である、とのお話をいただく。オーエムはドミノに至りまったく新しいフィールドに立ったのだ、との思いを改めて強くする。曇天ではあったが撮影を含め無事終了。帰途に着く。こうしたプロジェクトが各地で行われることを望む。ドミノがサステイナブルな住宅のトップランナーであることを確認する。
by noz1969 | 2009-05-08 19:51 | 木造ドミノ

連休のなかで

何もしない連休の予定であったが、29日、思い立ち東京女子大学へ行く。ここには一度来たことがある。ずいぶん昔、第一工房の施工中の現場を見せていただいた折だ。その折は工事中の建物のみにたち行った。敷地の奥に入るのは今回が始めてである。レーモンドの計画当時の建築のうちいくつかについて存続が危ういとのニュースがある。同窓会主催の園遊会が開かれ学内が公開される、との話を受け出かけることにした。時を経たキャンパスはさすがに緑豊かである。ただし今日のどこの大学もが抱える宿題がここにもあるように見える。受験生におもねる、新しいキャンパスへの動きだ。学習院大学で前川さんの建築が壊されその後に新たに建設されているいくつもの絶望的ポピュリズム建築群、相模原に新設された青山学院大学キャンパスの商業建築的な軽さ、などに比べればここの新築建物はましではあり、キャンパス全体は歴史と時間の積み重ねを感じることのできるものではある。だが、保存の危うい旧体育館周辺だけを見るとき、このキャンパスの将来を危ぶまざるを得ないと感じる。敷地、西から改築の波はひたひたと押し寄せている。高層の新しい校舎が立ち並ぶ。旧体育館はその中にある。先にも記したがこのキャンパスは第一工房の手になる時期があった。が、今、ここで展開する建築群は某大設計事務所の仕事である。
さすがに本館、を中心にしてチャペル、講堂のエリアは保全されるであろう。本館のインテリアは予想を超えて軽快な初期モダニズムであり素敵だ。ライシャワー館と称するものなど住宅規模のいくつかが点在するエリアがいい。ここのレーモンド建築はライトのにおいとチェコキュービズムのにおいがともにする。ほかににないもののように思う。建具がアルミに改修されているのは残念だがコンクリートの躯体、デコレーションは往時のままだ。複雑な気分のまま、ランシーのオーギュストペレの教会のコピーと言われるあのチャペルでしばし考える。
帰途、懸案の本むら庵で遅い昼飯を取る。ニューヨーク(一回だけ)、町田(今は無い)でここのそばを食べたことありだが本店は初めて。家路へ。

なにもしない予定が六日もまた出かけることになった。日本橋へ。三越。林寛治氏夫人アメリーさんのキルトの展覧会の会場へ赴く。日本の着物、織物がアメリーの眼により見直されここにある。その「眼」に驚かされる。ここで予想通り懐かしい人に会う。話が弾む。この展示は10日まで。必見である。この日もその後、遅い昼飯であった。人形町、「今半」でステーキ。
by noz1969 | 2009-05-07 23:00 | 日記

「みるめ」へ行く

連休明け、久しぶりに「みるめ」に行く。オープンしてもう三年になる。今、彫刻家 掛井五郎さんの版画展が開かれている。掛井さんは調布在住。「みるめ」での版画展の知らせをうけてぜひ見てみたかった。とてもよい個展であった。曇天、ファサードの大きな高窓のスクリーンが開かれて散乱光の降る明るい場所になっている。こんなふうに使ってほしい、と思ったことが実現している。ギャラリー前の樹木が大きくなっている。三年は短く長いと思う。施工してくれた岡建のスタッフに偶然会う。こんなことがあるのかと思うが、トラブルがあり呼ばれて来ていたのだ。なんというタイミングであろう。ちょうどいい、と言うわけであれこれ話す。こんなこともある。「虫の知らせ」なのだろう。ご主人の入れてくれたコーヒーをいただく。美味しい。二階のカフェからの眺めを少し客観的に見る。掛井さんの個展は17日までである。ぜひ見てほしい。
by noz1969 | 2009-05-07 19:23 | 日記