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茂木さん

学生のころの先生、茂木さんが亡くなってしまった。先週の始め知らせを受けた。18日が葬儀であった。今日になりやっと思い出を書こうか、と思う。学生時代、本当に世話になった。温厚、誠実な人であった。お邪魔したい、と思いつつそうしなかったのもなんとなくそうしたこととつながっているように思う。べたべたしない人であった。
茂木さんというと中国でありもちろん客家の円楼である。その最初の旅は私もその一員であった。当時の中国福建省は外国人に開放されていない地域であった。円楼があるという古田を目指したのであったがそこは別の古田であり、円楼は 影も無かった。ただこの旅の楽しさは格別であった。土岐さんは宿がイタリアの彼のアパートと同じだ、と言って驚いていた。遠来のわれわれをもてなす村は最大の食事でもてなしてくれた。海岸に近い石の村は一日中石をたたく音がしていた。
いま私の食器棚にはその折に求めた染付けの皿がある。竜の描かれた、多分明朝後期?のものだ。
茂木さんの中国民器コレクションは とても充実しているものとして知られる。何度もあった機会を逃がしてそれを見てはいないのだが、愛知県の博物館にそれらは寄贈されているという。葬儀の弔電の中に愛知県知事のものがあったのはそのことによるのだろう。機会を見てそこを訪れたい。心から冥福をいのる。茂木さんは82歳であった。
by noz1969 | 2008-12-23 19:50

世田谷区民会館、区庁舎を考える第二回目のシンポジウム

昨日は好天であった。葉の落ちたケヤキの枝が風に揺れる。区民会館の広場の日向に人々が休む。世田谷区民会館、区庁舎を考える第二回目のシンポジウム。1000人は入ろうか、という当の区民会館ホールが会場である。区民会館の建築の現状を見てもらおう、ということでここが選定された。JIA世田谷地域会の手作りの催しである。会は林望さんの話から始まる。もちろんイギリスを主に景観と歴史について丁寧で仕組みを含めた説得力のある話である。100年遅れでしかし独自な歴史を築いてきたこの国でも過去、その証左である景観が集積することの大切さについて話された。松隈さんの前川さんの話、区が進める区役所と区民会館の建て替えに向けてのこれまでの経緯、道筋につき地域会メンバーからの報告、そのあとにパネルディスカッション、わたしが司会である。例により時間が無くひとりが一度話すとおしまいに近い。会場にも関係する多くの人が居り、話を聞きたいがそれも難しい。建築を見渡せば例により50年間の建物改修に知恵が無い。パイプが這い回りバリヤーがあちこちに置かれ建設当時の端整なの姿は見る影も無い。会場の管理者が四角四面。公共施設の管理に現状の行政の姿勢がにじむ。「TAXPEYERへのサービス」の視点が無い。一時の世田谷らしさはどこへ行ったのであろう。会場は歳末にもかかわらず多くの区民、専門家があつまってくれた。地下の食堂での懇親会もにぎやかであった。
ホールのロビーは広場とつながり同一の素材で仕上げられていたはずである。そこには荒天のおり、ホールが不使用時にはロビーが区民の暖かい広場として機能して欲しいという運用への期待があったのではないか。テームズ河辺のロイヤルフェスティバルホールのホワイエにそれを見るが施錠され区民を受け付けない閑散としたロビー、これが公共の今の姿であることにあらためて気付く。ここから快適な公共をもう一度考えることになる。
by noz1969 | 2008-12-22 11:37 | 日記

明日 世田谷区民会館で



世田谷区民会館、区庁舎を考える第二回目のシンポジウムが明日12月21日(日)の午後1時半から区民会館で開かれます。リンボウこと林望さんが基調講演、前川事務所OBの松隈さんの話などによって建築長く使うことについて考えるシンポジウムになります。区民会館、区庁舎の解体の意向が見え隠れするなかでの催しです。区民会館、区庁舎の建築に触れるいい機会でもあると思います。お天気もよさそうです。多くの方の参加をお待ちします。お誘いあわせてお越しください。多方面への告知をお願いします。
by noz1969 | 2008-12-20 14:05 | 日記

Ahaus

Ahausの最新号をお送りいただいた。黒石の菊竹さんの小さな建築、「黒石ほるぷ子供館」が特集されている。偶然にとても驚く。実は今年の春に企画し実現しなかった秋の小旅行の目的地のひとつがこの「ほるぷ子供館」であった。その折菊竹事務所のOB遠藤さんから資料をいただいたりもした。今号の詳細な記事はこの建築の意義を伝えている。
Ahausという地域発のメディアが果たしている成果は多くの人に驚きをもって知られている。地域に存在する様々なポテンシャル、宝をきちんと表示することがいかに力となるか、建築の役割の確かさについても考えさせられる。もちろん雑誌の体裁も群を抜く。編集にかかわる方々の力である。
再度、旅程を調整し頓挫した旅行を実現したい。

『Ahaus』 HP
by noz1969 | 2008-12-03 12:17 | 本・DVD