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東工大へ

後期、昨年と同様、設計製図第四第二課題を担当する。坂本さんが統括する課題である。昨日課題の提示を兼ねて小さなレクチュアをする。昨年は60年代の団地の計画上の面白さを知ってもらいたいと考え百草団地を敷地に任意の改変、建築の追加を課題としたが、今年は同じく団地を敷地に幾分環境的思索を独創を込め展開して欲しい、と少し欲張っている。今年から東工大には安田研究室の助教として村田涼君がいる。「彼がいるな」と考え宿題を大きくしたこともある。兄貴分として学生と応答し助けてくれることだろう。もちろん昨年同様安森さん、奥山さん等のサポートもあり、修士、博士課程の人との応答もあるに違いない。手厚い。週に一度のエスキスはこうしたサポートの厚さに助けられている。終了後坂本研究室でしばし歓談。この課題が坂本先生の最後の課題となるとのこと、楽しみながら充実したものにしたいと思う。
by noz1969 | 2008-11-28 11:25 | 日記

東京中央郵便局を重要文化財にする会

東京中央郵便局の存続にかかわる局面が危機的状況である。先日事務局を引き受けてくださっている 多児さんから請願署名の要請があり送付した。その返信が昨週末にあった。これからの動きはとても予断をゆるすものではない。どのような手段があるのか。吉田鉄郎の建築が消えるのはなんとしても惜しい。国会は延長されるはず。請願の締め切りもそれに伴って延長されるとのこと。是非この署名請願に参加して欲しい。
以下に事務局からのメールをコピーする。

発起人及び賛同者の皆様へ

本日午後、東京中央郵便局の件で請願署名を提出してきました。
今日の午前中までに集まったのは
 衆議院分は 258名、参議院分は230名でした。

短い時間に多くのご署名をいただきましたこと、感謝申し上げます。
署名は、衆議院は 9名、参議院は6名の超党派の紹介議員により提出いたしました
ので、ご報告申し上げます。

なお、明日が請願の締め切り日ですが、国会の会期が延長になった場合(可能性大)は、

締切日も延長されますので、本日の提出後に届いたご署名も追加で提出いたします。

10名ずつ書ける署名用紙もご活用くださいませ。


2008年11月20日
東京中央郵便局を重要文化財にする会
事務局長 多児貞子
by noz1969 | 2008-11-25 12:48 | 日記

ラルフ・アースキンの建築

ラルフ・アースキンの建築―人間性の追求が鹿島出版会より刊行された。 ピーター・コリーモァの著、翻訳の北尾 靖雅、 玉田 浩之 両氏の寄稿、藤本昌也、山下和正氏が以前都市住宅誌上でしたインタビュー記事が採録されている。日本語で読める初めてのアースキン紹介の本である。アースキンは大変面白い建築家だ。私もストックホルム大学などいくつか彼の仕事を見ている。先年高齢でなくなられたが、吉村順三さんと重なる20世紀のヒューマンな建築家では、と思っている。それにどこかユーモラスなアイデアを彼の作品から感じるのである。まだ手に取ったばかり、パラパラと見たところなのだが、本著作はハウジングを主に紹介し、参加のデザインについて話されているようである。80年代の藤本、山下氏とのインタビューが「参加」である。とても早い印象を受ける。
僕は寒地の建築、温熱とシェルターの工夫の面白さをアースキンから教えてもらったと考えている。ストックホルム大学の図書館などいくつかの彼の建築は既存の建築にへばりつくような形で作られている。その姿がいかにも独創のものでしかも説明可能なもの。テーゼとしてのモダニズム建築に熟考が生み出した独創のヒューマンなモダニズムがへばりつく、この面白さはほかには無い。バイカーの塀なども彼でなければ現われないものであろう。思索の幅を考えるのである。その説明にはもう一冊のアースキンの本が必要なのだろう。

鹿島出版会HP
by noz1969 | 2008-11-25 11:51 | 本・DVD

寒川

寒川に行く。様々な由縁でここで古くから農業を営むお宅を訪ねることとなった。すばらしい芍薬を作る花卉を中心の農家である。この家の芍薬は先代が交配したここだけのものであるという。茅ヶ崎に近く極めて温暖。庭は巨大な棕櫚とサボテン、そしてリュウゼツラン、まるで熱帯植物園だ。これも祖父の代の趣味であるという。50年ほどたつという住まいが好もしい。近傍の畑を見せていただく。道すがらは豊かな生垣が残る。数件の農家が寄り添う集落であったのであろう。
昼食に訪れた熊沢酒造のレストランがいかにも湘南らしい。酒蔵は今や日本料理と酒の店と、ビールとソーセージ、ピッザなどそして自家醸造ビールの店に。そしてパンと惣菜のみせがある。戸外が豊か。植物が繁茂している。自家醸造の数種のビールを飲む。
夕刻近く寒川神社へ、社殿は建て替えられたものというがなかなか本格的木造、なるほど間口が驚くほど広くどこかモダーンである。間口が広いということは賽銭箱が長い、ということでもありファンクショナルでもあるのだろう。相模の国の一宮は七五三で賑わっていた。
by noz1969 | 2008-11-24 20:37 | 日記

いわむらかずお絵本の丘美術館へ

「絵本の丘のなかま」のミーティングで美術館に行く。穏やかな晩秋、たくさんの来館者が絵本の丘を訪れている。アトリエでこれまでの観察会の成果を踏まえこれからの新しい一年の方向などについてあれこれ話しをする。絵本の丘農場、母屋の改修を早急に進めたいとの意向を確認。「絵本の丘のなかま」の活動を豊かなものとするために拠点の整備が急がれるのだ。これからの様々な行動計画が提案、提示され、そのための種々の準備についての目論見を検討する。そのなかで「絵本の丘」と周辺がいかに豊かな観察のためのフィールドであるかが、狸、たがめ、むささび、あらいぐま?などを引き合いに話される。晩飯に泥鰌。

「絵本の丘のなかま」は絵本の丘の雑木林、絵本の丘農場、などのフィールドをより豊かな場とするための仕組みとを作り出すことをめざし美術館10周年のこの春、その組織を立ち上げた。近い将来NPO化を目指す。いま、これに興味を持ってくれる多くの人々の参加を求めている。特にここでの自然観察、里山での仕事のサポート、絵本の丘農場での農作業のサポートをしてみたい、と考える人の参加を求めている。ご興味をお持ちの方、コンタクトしてください。
by noz1969 | 2008-11-24 20:12 | 絵本の丘

200年住宅 そして エネルギー施策

第2回超長期住宅先導的モデル事業の評価結果が国交省より公表され、われわれが応募した「木造ドミノ住宅」が無事採択された。ほっとしている。
詳細はこれからであるが、今回の成果は木造ドミノ研究会をより確固なものとする大きな力になるだろう。「木造ドミノ」をこれからの社会の中でよりシステム有用な仕組みとして発展させ、これをより魅力あるものとする努力を続けたい。東村山プロジェクトが一段落もし、相羽建設は新しいモデルハウスを作っている。それにあわせパンフレットに掲載する「開発の弁」を書いた。転載しよう。
「木造ドミノ」の開発は東京都が主導した東村山本町プロジェクト、実証実験プロポーザルに私たちが応募したことから始り実現したものです。坪50万円という低価格の条件(当時)を質を確保しながら達成することはとても難しく、議論は何度となく紛糾もしましたが、スケルトン(建物の本体)とインフィル(しつらえ)をきちんと分離し太陽エネルギーによる暖房システムを持つ仕組みが提案できました。東村山に実現した25棟の「木造ドミノ」住宅はたくさんの人々から評価をいただき、グッドデザイン賞、地域住宅計画賞、エコビルド賞グランプリなど様々な評価もいただきました。「ドミノ」の名前はドム=いえとイノ=新しい、革新的な、の組み合わされたもので、ル コルビジュエの作った言葉です。木造ドミノが新しく革新的なこれからの住宅として各地に展開し地域ごとのスタンダードになることを信じます。

今、東京都は国に先んじて太陽熱利用、太陽エネルギー利用の促進を積極的にサポートすることを決め、施策を講じつつある。国も、今回の200年住宅プロジェクトのほかにも太陽電池の大規模導入を図るための補助金を復活させることを画策するなど環境負荷軽減の施策が補強される。そのためのインセンティブを伴う誘導も顕著である。社会は急激に様変わりしつつあるのだろう。
「200年住宅」に顕著だが、住宅の長寿命化はもちろん環境対策として有効であろう。しかしより規模の大きい、効果、効用の確実な大規模な施設へのより積極的で多様な施策にも視野を広げ対策をとっていくべきであろう。
都が進めようとしていると聞く「メガソーラー」の普及のための助成は興味深い。これを工場、競技場など、大規模建築の屋根を利用し展開する、それを支える仕組み、非営利団体などがこれを行うことをよりたやすいものとするための環境整備が待たれる。

話が少々横に逸れたがドミノが夢見る将来は極めて明るいようだ。とりあえずめでたい。
by noz1969 | 2008-11-19 22:21 | 木造ドミノ

園田邸にて

昨日園田高弘邸の継承と活用を考える会が「音楽と建築の響きあう集い」を開いた。会場は吉村順三設計の園田邸である。若いピアニスト、福間洸太郎さんが園田高弘さんの愛用したピアノを弾く。すばらしい演奏であった。その後増築部を手がけた小川さんの話。吉村さんとの関西行きの旅中の話がすばらしかった。いま松風荘と呼ばれフィラデルフィアにある書院建築、そのモデルとして三井寺光浄院に吉村さんは行く,そのときの話だ。汽車の中で深夜スケッチをし続ける吉村先生のこと、俵屋の風呂場で寸法を取ろうとする話しに笑いが漏れる。1955年に竣工した園田高弘邸は昔のまま健全にある。
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by noz1969 | 2008-11-17 12:22 | 日記

世田谷区民会館、区庁舎を考える

世田谷区民会館、区庁舎を考えるシンポジウムが12月21日(日)の午後区民会館で開かれます。リンボウこと林望さんが基調講演、前川事務所OBの松隈さんの話などによって建築長く使うことについて考えるシンポジウムになると思います。区民会館、区庁舎の解体の意向が見え隠れするなかでの催しです。チラシをご覧ください。多くの人の参加をお待ちします。多方面への告知をお願いします。
野沢正光建築工房HP
by noz1969 | 2008-11-12 16:34 | 日記