カテゴリ:日記( 310 )

遠藤勝勧さん 益子義弘さん

遠藤さんの菊竹事務所時代の図面が展観されている。INAX GINZA7階。もちろん菊竹事務所のサポートがあり、もうひとつ古谷研究室のバックアップがあっての実現した企画とと聞く。東光園、国際会議場コンペ案、佐渡のホテル、スリットが綺麗な納骨堂、都城会館、淺川テラスハウスなど濃密な原図が並び、西武デパートの綿密な工程表なども驚かされる。何より万博のエキスポタワーの巨大エレベーションには心からおどろいた。例の遠藤メモ(これはコピー)も展示されている。残念ながら明日6時半まで。益子さんの退官記念展は明後日の日曜日まで。芸大陳列館で。初日のパーティに出たがあまりの人に展示はまったく観ることができず今日再度出かけた。二階展示室。益子さんの住宅の考え方、その変わらなさが展示によってわかる。連続する高窓から気持ちのいい外光が注ぐ。これもとても気持ちのいい建築展であった。
INAX GINZA
http://www.chousadan.jp/kentikuka-club/keireki/f080/f080.htm
by noz1969 | 2007-12-21 16:40 | 日記

ウエグナーとカーチス

数年前竣工の「小金井中町の家」にいく。ケヤキの落ち葉が玄関の屋根に積もっている。居間にウエグナーのデイベッドとテーブルが収まった。それを見せていただくのが目的であった。ちょうど良い具合であった。驚いたことに別に朱色のとてもいいイージーチェアがある。一見してウエグナーである。昭和45年ころ、この屋のご主人の母上が求めたものとのこと。40年近く母上が使っていたものとのことだ。背は大きなカーブする合板、座は例の紙紐を編んだもの。カシューで塗装されている。帰宅し織田さんの「名作椅子大全」で探したところカールハンセン、1950年ころの製作のようである。キャプションに「プロポーションはあまり美しくないが、座り心地はよさそう」とあるから織田さんもお持ちでないもののように見える。見事に部屋と調和している。プロポーションもなかなかのものである。とても嬉しい。建築より家具のほうが世代を超えて使い続けられる、と言うことが、不思議な感慨を呼ぶ。
この日はもうひとつ訪問する目的があった。無線操縦で飛ぶ飛行機である。クライアントは知る人ぞ知る、この道の大家。私の願いを聞き入れてくださり、作ってくださった。実際に飛ぶ機体である。機体はカーチス ジェニー。以下製作者に教えていただいた来歴を写す。

カーチス ジェニー (Curtiss Jenny)

1913年代、アメリカを代表する航空機メーカー・カーチス社は新型機の開発に苦労していたが、ことごとく失敗。ヨーロッパの進んだ技術を導入するしか方法がないとの結論に 達し1914年のはじめにイギリス、ソッピース社にいたB.ダグラス・トーマス技師を設計者として招いた。アメリカに来たトーマスは数ヵ月後の1914年春には試作機カーチスJの初飛行を成功させている。当時、第一次大戦で航空機が武器として活用されるようになり、パイロットの養成が急務となり、 練習機として開発されたジェニーが大量に生産され、その総生産数は8,000機を超えベストセラーとなった。大戦が終わった1918年に大量のジェニーが民間に放出され、アメリカ各地で遊覧飛行や曲芸飛行が盛んに行われ、アメリカ人が始めて乗った飛行機はジェニーと言われるほどであった。ライト兄弟のフライヤー次ぐアメリカを代表する飛行機となった。e0079037_18345875.jpg
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by noz1969 | 2007-12-18 14:05 | 日記

ムサビ バーチカルレヴュー

先週金曜日ムサビ。一年生から三年生の課題の講評会であった。講師でもある元新建築編集長中谷正人がゲストクリティークであった。睡眠時間の不足を訴えながら、きわめて元気。
午前中、三年生布施スタジオ、高橋スタジオ、土屋スタジオの成果の公表から始まり、午後に一年生、二年生の発表。三年生高橋スタジオ、「計画都市の環境単位」と言う課題に、池尻を敷地として挑んだグループが面白かった。土屋スタジオは一般の建築設計課題と異なるがこれも興味深い。市谷の路地の階段をムサビに移したインスタレーションに注目する。ムサビらしい教育が模索されている。
by noz1969 | 2007-12-17 13:47 | 日記

団地百景

電車内で隣のひとが読んでいた記事がちらと目に触れた。日経の最終面、「文化」欄である。そこに‘団地‘の文字が見えた。気になり、キオスクで購入。長谷さんと言う団地ファンの寄せた記事であった。懐かしい団地がひそやかに消えていくことを惜しみ写真を撮っている、ということで、それらをサイト上にアップ、話題となっていることが記事中にあった。もう一歩進んで再生維持に興味を持っていただけないか、ともおもうが、団地のほかにも工場建築、ダム、などに特別興味を持つ人々が増えていてそれらの出版もされていることを知っている。ひょっとしたらこうしたことが保全維持の底力になることがあるのではないか。ちなみに団地百景のサイトは
http://danchi100k.com/

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by noz1969 | 2007-12-15 15:09 | 日記

ゴールドフィンガー

ウイローロードのゴールドフィンガー邸はあのナショナルトラストが最初に買い上げたモダニズム建築として著名である。数年前に訪れゆっくり見せてもらった。公園に面する二階のリビングには彼の様々な所持品がそのままあった。天窓のある階段が印象的であった。その折、手に入れたパンフレットを探したのだが見当たらない。どこに行ったのだろう。再度探索しよう。数ヶ月前の朝日新聞 Be日曜版の「奇想遺産」にゴールドフィンガーの代表作トレリックタワーが取り上げられており、最近当時のこうした建築に注目が集まっている、とのコメントがあったと記憶する。サッチャー時代以降、戦後モダニズム期のハウジングが壊され、そうした現場のいくつかを実見したこともあり、この記事は記憶に残っていた。
さて、唐突になぜ、ゴールドフィンガーか。先日「温故知新の家づくり」の鈴木工務店のHPを見た。鈴木亨氏がイギリス留学経験者であることは聞いていたのだが、この二つがつながったのである。彼の経歴にゴールドフィンガー事務所勤務とあった。これにはちょっと驚き、訪れた自邸を懐かしく思い出すこととなった。
彼、ハンガリーから流れてイギリスへ。戦争の続く中、様々な運命が様々に人を翻弄したのであろう。そういえばハイポイントアパートメント、ペンギンプールのリューベトキンはロシアから逃れてきた人であった。
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by noz1969 | 2007-12-12 14:03 | 日記

東工大にて

三年生後期の後ろ半分の課題を担当する。坂本さんからの依頼である。例によって団地を考えてもらう課題としたがこの課題以降卒業設計まで設計課題はないとのこと、がんばってもらおう。20人ほどの学生が受講する。大人数であるが二人の助教などサポート体制は万全のようである。頼りにしたい。課題説明のほかにミニレクチュアを、とのことであったが、講義室にはほかの学生も多数来てくれていた。詳細を把握しておらず、戸惑ったが、サステイナブルデザインとモダニズムを連続させる話、「意図的な貧困」ということなどを話す。清家さんを考え、グロピウスを頭に描きつつ構築(バウエン)に触れ、前段ではアラップのリューベトキンとの協働を持ち出し他分野の突出する協働者、エンジニアの輩出を望むとしたが案の定「技術と芸術の関連は?」との質問があった。坂本さん、奥山さん、塚本さん、八木さんらも聞いてくれた。終了後坂本研究室で懇談の後、事務所に戻る。午前中に既に提出のコンペ案を見る。少なくともわれわれの意図はよく伝わるプレゼンテーションになっている。後は審査委員の興味とこれが重なるかである。
by noz1969 | 2007-11-27 11:15 | 日記

少し古ネタだが

クーリエ最新号、中田ヒデの編集参加。いたってまともである。。彼が選択したと言うフェアトレード、マイクロファイナンス、フィランソフィー+ビジネス、リサイクルビジネス、サステイナブルビジネスなどにかかる各誌からの記事がある。何より今号の最大の驚愕はカザフスタンの新首都の写真である。本当に度肝を抜かれる。故黒川紀章さんに拠るとのことだが、ひどい景観である。石油ビジネスがこんな壮大な醜悪を作っているのか。未見だが先般日経アーキテクチュアが海外の奇天烈な建築特集を編んだらしい。ひょっとするとこれはそこで既に取り上げられていて、ほとんどの人にとって既知のことなのかもしれないのだが。まあ、ご覧ください。フォスター卿に拠る計画もあるということだが、こうした土壌でのプロジェクトがいかに空虚なものにしかならないか。フォスターであってもなんともしようがないのだろう。

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by noz1969 | 2007-11-21 12:27 | 日記

岡倉天心 

最終日を明日に控えた土曜日、芸大美術館へ。120年の東京美術学校の歴史、その入り口を見る。何より明治が遠い。まったく歴史の彼方だ。西欧での万国博覧会、それに伴うジャポニスムが美術学校の追い風とは気付かなかった。マダムバタフライと同時代であることを改めて確認。ほんのたかが100年前は江戸の続き。クラシックの世界である。
by noz1969 | 2007-11-19 22:44 | 日記

ムサビレクチュア

月曜夕刻、ムサビで話をした。会場に数十人の上のほうの学生。長尾さん、高橋さんなど数人の先生も聞いてくれた。以前別のところで話し10+1にまとまっている「サステイナブルデザインを遡る」を翻案しながら話す。何とかサステイナブルデザインを「重い宿題」ではな「楽しい難問」として考えたい、との趣旨。今考えるとこの話の流れは多分特に男の子にいくらでもある子供時代からの機械好きが後ろにあるのではないかと気付いた。仕事も建築にしなくても機械であればよかったのかもしれない。機械は本来性能が問われる。確かにきれいではあるが寒風吹きすさぶところに建つ作為に満ちた「書き割り」のような建築が多いのではないか。これはこれで嬉々として没入できる世界ではあるのだろう。驚くほどの仕掛けに満ちたものに出会うことがある。「住むための機械」はとかく甘くなる。「サステイナブルデザイン」は性能を考えろ、という宿題であろう。
レクチュアに先日の大橋さんの我が家撮影の折、助手を務めていた学生が聴講してくれていた。彼、清家さん自邸の撮影にも立ち会ったとのこと。なかなか経験することができない機会を手にしている。
by noz1969 | 2007-11-15 12:36 | 日記

日記

NOZ日記   事務所内外の出来事の記録

本・映画・展示 批評記録




















by noz1969 | 2001-01-01 00:00 | 日記