国大卒業設計

国大の公開の「卒製」講評会は私の知る中では群を抜いた仕立てである。卒業設計によって卒業するものが全学で18人、学部学生の総数はは70人を越えるはずである。四分の一弱ほどしか設計による卒業を選択しないのだ。負担の大きさが喧伝されている結果だろうか。驚くだろうが今回の公開発表会には常勤,非常勤をあわせ28人の教師が参加している。もちろんその全員に公平な評価点が割り当てられる。
さて今年の結果だが、残念ながら凡作が多かったようだ。多くの提案が社会的前提のスタディが甘く説得力が乏しい。選択した敷地をはじめとする自ら設定した条件に計画を面白く展開する力がなく、問題解決がネガティブな改良型のものに終わっているのである。
そうした中で築地場外市場を敷地としたもの、そして札幌の住宅地を敷地とし雪をもうひとつの主題として計画を進めたもの、このふたつが群を抜いていた。そのどちらもが敷地の選択に特徴がありとそこが抱える一見ネガティブな問題、(一方は混沌であり、もう一方は横暴な気候である)計画はそれらを逆にポジティブなものとしているところが類似していた。選定する吉岡賞は一点のみ。差が付く結果であったが両者は拮抗していたと思う。
by noz1969 | 2009-02-02 21:08 | 日記
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