昨日園田高弘邸の継承と活用を考える会が「音楽と建築の響きあう集い」を開いた。会場は吉村順三設計の園田邸である。若いピアニスト、福間洸太郎さんが園田高弘さんの愛用したピアノを弾く。すばらしい演奏であった。その後増築部を手がけた小川さんの話。吉村さんとの関西行きの旅中の話がすばらしかった。いま松風荘と呼ばれフィラデルフィアにある書院建築、そのモデルとして三井寺光浄院に吉村さんは行く,そのときの話だ。汽車の中で深夜スケッチをし続ける吉村先生のこと、俵屋の風呂場で寸法を取ろうとする話しに笑いが漏れる。1955年に竣工した園田高弘邸は昔のまま健全にある。