シンポジウム 半世紀を迎えた世田谷区民会館+区役所庁舎

昨土曜日区民会館の集会室で JIA世田谷地域会のなどの主催によるシンポジウム「半世紀を迎えた世田谷区民会館+区役所庁舎」が開かれた。会場は予想を超える人の参加があった。数年にわたり区が現庁舎についての検討をし、報告書が公開された。これを受けての集まりである。担当者から調査内容についての報告がある。こうした報告書は中立を装いながらはじめから「解体ありき」のにおいがする。だめなところの列記である。
後、松隈氏の前川さんについての話、当時区民会館、区役所の設計管理にかかわられた前川OB奥村さんからの話がありその後数人を加えてのパネルディスカッション。私が司会役であった。様々な話が聞かれた。「建物への愛情がない]これが多くの方からの感慨であった。パネルの後半には会場に参加されていた数人の前川事務所OBからの感極まった発言もあった。区民会館で長く活動をしてきた合唱団のかたからの賛否両方にわたる話にも会場から賛意があった。
半世紀にわたり「その場の対応」が繰り返されそれが本来の姿、初期のメッセージを大きく損ねていること、そのことの無念が語られた。時代ごとの要求の様々な変化、装備の質の向上更新すべき設備は当然ある、それを怠り「その場の対応」に明け暮れる、その結果が否定的な報告書にまとまる、これでは持続可能な社会は存在することはあるまい。更新し続ける知恵の大切さ、それ自身が実に創造的営為であることへの認識が行政だけでなく建築家、社会の側にも薄かった、ことを考え直さねばなるまい。幸いきわめて良好な再生事例もがいくつも現れている。会場でもそれらについての解説があった。現状を極力「原状」に戻し、そして今日求められるサービスが付加され何らかの形で使い続けられること。そのためには区役所機能の移転もあっていいだろう。そんな話も出た。
当時17万であった区民は現在80万を超えるている。提案的にしかも世田谷らしく、2050年に向けて使い続けられる地域社会を区民が組み立てることが求められる。その能力は間違いなく区民にある。これほどの人々がここに集まったのだから。
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by noz1969 | 2008-08-03 20:51 | 日記
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