新建築最新号 DIFFICULT WHOLE

後半に学校建築が特集されている。そこに圓山さんが設計した「東京未来大学」が載っている。福祉を中心とするこじんまりとした大学である。足立区が廃校となった中学校敷地についてプロポーザル事業コンペを行い、圓山さんが参画するこの学校法人の提案が採用され実現したものだ。旧中学校校舎は耐震化されそのまま利用され、解体の運命にあったコンクリート校舎が延命している。。校庭であったところには新たに食堂、図書館、研究室などを収める棟が新設されている。うまいプログラムである。こうしたデザインは「難しい全体」DIFFICULT WHOLEのもつ楽しみ、と言えるように思う。条件はめんどくさいほうが時として面白い。
「意図的な貧乏」を楽しむ事が鍵になるのではないか。と考えたことがある。サンパウロでセスキポンペイア=建築家はリナボバルディ=を見た時だ。ドラム缶工場をコミュニティ施設に改修、積層した体育施設のみが新築だ。残さざるを得ないことがここだけの建築を生んでいる。「必然としての貧困」が極めて豊かな建築を作っている。「豊か」なわれわれはそれを意図的にしか獲得する事ができない、そう思ったのである。
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by noz1969 | 2008-06-03 13:57 | 本・DVD
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