ムサビ 卒業設計講評

23,24の両日ムサビの卒業設計の講評があった。両日付き合う。今年が初めてである。10月からの3ヶ月ほどの期間が当てられたという割りに、総じて密度は薄い印象であった。きわめて薄いといってもいいかもしれない。これほど小さく軽いプロジェクトでいいのか、と思われるものもある。図面が甘い。プレゼンだけからは敷地がどこであるかわからないものがある。第三者が読み取ることをプレゼンの役割として理解していないのだ。自分の作りたい場、シーンはさすがに思い入れたっぷりにある。その説明に終始するが、総体としてのプログラム、建築として成立するための精査が無い。考えなければいけないことが多くあるように思った。もちろん上位の作品の質が低いわけでは決して無い、むしろ高いと言えるのかも知れぬ。たくさんの作品を見続ける中でそれらの印象が埋没してしまったのかもしれないのだが。ここでは美大の建築学科として特徴的であろうと思われる実大の製作をするスタジオがある。屋外に設営されたエクスパンドメタル、溶接金網を素材としたものに新鮮な面白さがあった。成績の判定が深夜に及んだが、最優秀は無しという結果であった。

講評終了後、過日相談に来た学生が「希望の保存修復の大学院に合格した」と嬉しそうに話した。4月からのスタートが全員にとり充実したものであることを願う。
by noz1969 | 2008-01-25 15:24 | 日記
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