遅延していた自宅の改修、やっと塗装の終了である。
グレーチングを吊るなどしている金物を取り外し再塗装するなど丁寧に仕事をしてもらい甦った。色も竣工時と同じではないかもしれぬが、そうおかしくはない。工務店も天候不順などのこともあるが苦労が絶えないだろう。センチュリーボードに塗装、という外壁仕様はなかなかサステイナブルである。 足場の撤去の後、外部テラス、塀など木部の改修で一段落だが、木製建具の取替えという大工事が発生している。そのために足場を一部残すことになる。ハンドルで呼び込むタイプの建具が枠共に腐ってしまっている。この国の気候条件での湿度が原因だろう。雨水を呼び込んだ木同士の密着するディテールは大問題である。まもなく来る梅雨以降夏の終わり秋まで続く長い多湿と多雨のシーズンが恨めしい。サッシ屋は「塗装、時々あけるなどのメンテが」、というがそれによって何とかなるものであるとも思えない。庇の無さも問題なのだろう。ただし「庇があっても二階の庇が下階のサッシを守るとも思えません」との某サッシ屋のせりふに真実味を感じる。といっても手を打たないわけにいかず、新たにサッシを発注、一月後の工事が残ることになる。手間も金も発生する。今度は改修部だけ別の建具によることにする。外がアルミ中が木の混成のものだがこれならいいのではないかと思えるものが見つかった。改修部が明らかにほかと違っているようになる。ファサードがこの箇所だけ変わる。変わりついでにここだけ赤茶色の明らかにほかと違うものを選択した。きっとこれも建物を改修しながら長く使うとき現れるはずの姿であり言わばそのモデルケースだろう。ケーススタディハウスのケーススタディは続く。(野沢)
by noz1969
| 2007-05-29 10:44
| 自宅の改修(相模原の家)
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