JIA環境建築連続セミナー

昨土曜日杉並区内、象設計集団富田玲子さん設計のドーモ・アラベスカで「住から環境へ ―2050年 住環境再生、その思索―」という大変なタイトルで話をした。
パネリストとして持田昭子さん(NPO生活科学研究所)も出席、ドーモアラベスカが会場ということもありかなりの人が訪れてくれた。会場としてここが設定されたのはもちろん「阿佐ヶ谷団地」見学がセットであったためだが、会の開始に先立ち寺尾信子さんから阿佐ヶ谷団地の四季を見事に見せるプレゼンテーションがあった。
10月のJIA建築家大会2007東京は「環境の世紀と建築家--2050年 再生にむけて--」というテーマということもあり、中村勉環境行動委員長からは2050年からのバックキャスティングをテーマとして話すようにといわれてはいたが、再生長寿命化のヒント実例になる「求道学舎」(近角さん設計)「東京未来大学」(圓山さん設計)の事例と、多摩ニュータウンなど各地に澎湃として起こりつつある居住者の当事者としての団地経営の具体的ケースを新狭山ハイツの話を具体事例として話した。また団地再生研究会での団地逍遥での経験から、オープンスペースとしての40年あまりを経た既存公団団地の意義、当時の計画の面白さ、それに伴い現在行われる建て替えの問題点など、また今後の様々な展開が可能となるための新たな制度仕組みを創造することの大切さ、それに伴い区分所有、一団地認定、など様々な現行法制度の問題に触れこれからの新たな合意をイメージする事の大切さに触れた。
持田さんの話の後、会場との応答があり会を終了。その後の約束のためあわただしく退席。帰りしなこの家、ドーモアラベスカの主人高橋氏が「面白かった」と言ってくださった。会場の人々はその後阿佐ヶ谷団地の見学へ。(野沢)
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by noz1969 | 2007-05-21 12:27 | 野沢正光建築工房
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