世田谷区役所、再生の模範として

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世田谷区役所の解体が画策されている。長崎市公会堂といい、なぜこれほどに昔のものを壊したがるのであろう。どこかがおかしい。大手のコンサルは決まって床のクラックなどを並び立て解体を誘導する。どうして歴史を大切にし、積み上げられた風景を素敵だ、と思わないのか。

改修され結果、何も考えていないひどい出来の駅で「きれいになったわね」との女性の声を聞いた。新しい=きれい とはなんという短絡であろう。「かわいい」ですべての評価が決まる幼児性とつながる不幸なのかもしれぬ。

戦後すぐに手がけた建築がそのままに使われている。痛みもあるがこの間の改修もひどい。放置されていることも問題である。

50年前の日本の姿は誰も覚えていない。すべては変わってしまっている。吉阪隆正の大学セミナーハウスも50年。当時の写真に写る柚木村の家々はすべて茅葺きであった。当時人口17万の世田谷区にもそうした風景があったはずである。その経済力の中で建設された区庁舎と区民会館は戦後の夢そのものであったのではないか。時間がたどれる重層した風景はきわめて大切な教科書であろう。改修し使い方を変え使い続ける、新しい区役所は其れを前提に考える。役所機能はすべて新しい建物に移せばよいではないか。必要という45000㎡は残りのエリアに建つのである。

小さなシンポジウムが企画されています。会場の都合で定員が限られていますが。参加ください。

9月10日(水)18:30から 
世田谷区宮坂3-13-13生活クラブ館地下一階カフェ&ダイニングmotomoto
JIA世田谷地域会 申し込み先 03-3439-4726(FAX)
                    skyland@jcom.home.ne.jp(E-mail)
by noz1969 | 2014-08-25 15:19 | 日記
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