ゆるがないデザインを学ぶ

先週の末、木曜と金曜の二日間、「ゆるがないデザインを学ぶ」と題した見学会があった。200人を越える参加者には驚いたが、参加者の数だけでなく中身も濃い集まりであり、盛会であった。八ヶ岳周辺のいくつもの別荘、住宅を見ながらパッシブデザインの継承を考えるという趣旨で、私の仕事も見学の対象であった。ほかに益子、秋山、故永田、堀部各氏の仕事を見せてもらいながら改めて自然の中に建築を置くとき、自然そのものの力のよって建築の良し悪しが決定づけられるのだ、ということを思った。建築に限らずその他のさまざまな人工物、たとえば看板や新幹線の高架橋などもそうだ。それらがあることにより景観が極めて悪くなる、そんな風景はいくらでもある、そうした風景を見るときに建築その他の人工物の無神経さと罪悪を思うことがある。高架橋などの巨大なものや、広がり続けた住宅地などにどのくらい有効かは心もとないが、人工物を敵視するだけではなく自然を強化することに拠る景観の強化も可能なのではないかな、と少し考えた。自然の中に建築を置くとき圧倒的なのは 起伏する地形と森だ。地形を注意深く再度つくる、強化する、森を計画する、強化するこれを意図的に行えば景観はいまの数倍整ったものになるのではないかと考えた。起伏する丘に裸形で建つ住宅は注意深く森に埋めるべきであろう。落葉の森でよい。見学したいくつかの住宅、そのたたずまいがそう教えてくれた。森は10年もすると見事にその姿を現す。ほんとうは景観を整えることを仕事とするひとびとがなにより必要なのではないか。
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by noz1969 | 2014-04-22 10:57 | 日記
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