「伝統的木造住宅と省エネルギー」シンポジウム

 JIAの環境行動ラボはこのところ様々な機会を捉え2020年 「省エネ基準適合義務化」についての広報と周知を図る活動を行っているが、当事者である建築家のこのことへの認識と興味は驚くほどの低さである。特に伝統木造が抱える課題は大きい。下記のシンポジウムは絶好の機会と思う。ご参加を。


■テーマ:「伝統的木造住宅と省エネルギー」
■日 時:2014年3月15日(土)13:30~17:30
■場 所:東京大学弥生講堂 一条ホール(東京都文京区弥生1-1-1 農学部正門横)
■アクセス:
地下鉄南北線・東大前駅より徒歩1分、千代田線・根津駅より徒歩8分
■主 催:
公益社団法人 日本建築士会連合会、公益社団法人 日本建築家協会、一般社団法人 日本建築学会、一般社団法人 東京建築士会、特定非営利活動法人 木の建築フォラム
■後 援:
これからの木造住宅を考える連絡会、公益社団法人 日本左官会議、一般社団法人 日本ログハウス協会、特定非営利活動法人 日本伝統建築技術保存会、特定非営利活動法人 日本民家再生協会
■主 旨:
2020年に向けて省エネ基準適合義務化の法制化が予定されていますが、これに対して木造住宅の設計、施工、研究に関わる各分野でさまざまな議論が始まっています。これまで省エネ法による基準が策定・改正されてきており、公営住宅や融資に伴って省エネ基準性能達成が推奨されてきましたが、それが日本国中くまなくすべての住宅に適用されるということは、予想を超える大きな問題をはらんでいると考えられます。例えば、耐久性を損なう心配はないのか、地域的多様性が失われる恐れはないのか、居住者に必要以上の経済的負担が増えることはないのか。さらに、日本の開放的な住まい方の文化が失われる恐れがあります。このままでは、校倉造り、板倉造り、真壁の土壁造りや土蔵づくりなどの伝統木造も、高い外皮性能が求められることになります。 このような課題について、木の建築フォラム、日本建築家協会、日本建築士会連合会、東京建築士会、日本建築学会の共同主催で公開フォラムを開催して、広い立場から議論を進めることは急務であり、意義深いことと考えます。今回の公開フォラムは、これらの団体が一堂に会して議論を深め、伝統的木造住宅と省エネルギーに関しての問題点を明らかにするという主旨で開催するものです。
■プログラム:
3月15日(土)
13:30 挨拶 三井所清典氏(日本建築士会連合会会長)
13:45 <基調講演> 中村 勉氏(東京建築士会会長)
「2020年省エネ義務化と伝統的木造住宅」
14:15 <報告> 篠 節子氏(篠計画工房)
「伝統的木造住宅22事例の温熱調査報告」
15:00 休息
15:15 <パネルディスカッション>
司会:
安藤邦廣氏(筑波大学名誉教授)、松井郁夫氏(松井郁夫建築設計事務所)
パネラー:
中村 勉氏(東京建築士会会長)「伝統的木造住宅の省エネルギー」
鈴木大隆氏(北方建築総合研究所環境科学部長)「省エネルギー基準の考え方」
山本長水氏(山本長水建築設計事務所)「伝統的木造住宅の設計」
古川 保氏 (古川設計室)「伝統的木造住宅の設計」
宇野勇治氏(愛知産業大学准教授)「伝統的木造住宅の室内環境」
17:15 まとめ 吉野 博氏(日本建築学会会長)
18:00 懇親会
■費 用:参加費1,000円、資料1,000円、懇親会費3,000円
■申込方法:
チラシ裏面の参加申込書をご利用いただき、2014年2月末までに下記宛先にFAXもしくはメールにてお申込みください。
>>> チラシ・参加申込書付(PDF)
【問合先・申込先】 公益社団法人 日本建築士会連合会
 〒108-0014 東京都港区芝5-26-20 建築会館5階
 TEL 03-3456-2061 FAX 03-3456-2067
 E-mail jigyo1@kenchikushikai.or.jp
by noz1969 | 2014-02-03 15:23 | 日記
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