野尻湖へ

6月末の週末、久しぶりに事務所スタッフ家族と息抜き。担当者のほかは初となる竣工間もない「蓼科の週末住宅」訪問の足を野尻湖に伸ばした。旧野尻湖プリンスホテル。今は「野尻湖ホテル・エルボスコ」という。いくつかのホテルを運営するシンジケートが数年前から経営しているようだ。清家清設計。今回の企画はなんとなく渡辺力が昨年亡くなられたことと関連した思いつきであった。館内はいくつか手を入れているようであるがほぼ竣工のままといっていいしつらえ。渡辺さんの家具ももちろん健在。良好に保持されている。運用も手厚い。今の所有者のほうがプリンス時代に増してレベルが高いのではないか。ここに来るのは初めてではあるが昔のプリンスの一律で退屈な運用を苦く思い出す。
客室は一本の廊下から上下階にある。その廊下は緩やかに曲がりくねり見通しを嫌う。主要な架構は鉄骨、全て溶接による。レンガ壁がそこに納まる。その鈍角のコーナーにディテール。大きな開口部が野尻湖を一望する。モダニズム時代の典型的手法、そのきわめて良質なものと思える。ただし今日の宿題とは幾分異なるのであろう。大きな結露受け、ぼんやりと輻射を感じるガラス窓など。昭和59年竣工の銘板が玄関脇に埋め込まれていた。そこに堤義明とあった。つわものどもの夢のあと。
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by noz1969 | 2013-07-09 14:22 | 日記
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