住宅遺産 フランクロイドライト、プレイリーハウス、フィレンツェへ

フランクロイドライト、ノイトラ、ブロイヤーたちの住宅のいくつもが大事にされていることをニュースなどで知るたびにそうしたことを楽しむ人々が存在するアメリカ市民の底力をうらやましく思う。またそれらのいくつかがトレードされ新しいオーナーによりきわめて健全にレストアされて使われている事例も知っている。家具などを含めてきわめて原形に忠実に復されていたりもする。

私たちの町にもたくさんの時代ごとのすばらしい住宅がある。それらは一度破壊されると二度とは作り出すことの出来ないものだ。だがいまそれらの多くはいとも簡単に壊され敷地は更地にされ建築は産廃となっている。そこには新たに劣悪な住宅が密集し建てられるのだ。
そうなることを防ぐ、欲しい人の手に渡す、何とかしてこうしたトレードを社会の中に根付かせたいものだ。そう考え、昨年末「昭和の名作住宅に暮らす」と言う展覧会を有志の手で開いた。このときの反応のあまりの大きさにわれわれ自身が驚いたのだが、反応の多くは「日本経済新聞」文化欄がこのことを記事として掲載してくれたことによるものであった。

今日のヘラルドトリビューンにあったのはなんとニュ-ジャージーのプレイリーハウスをフィレンツェ郊外に運ぼうと言う「ミッションインポッシブル」?!についての大きな記事である。イタリアの建築家といまこの家を所有するアメリカの建築家のあいだで進みつつあるこの計画はいまのところ未完のミッションである。それなのにそのことを伝えるこの記事の大きさに私達はいささか驚かないか。ひょっとするとこの記事が仲介者となって今回のミッションは急に動き出すかも知れぬ。メディアの役割はいまだ大きいのである。
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by noz1969 | 2013-02-22 16:59 | 日記
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