住宅建築 奥村昭雄 講演

「住宅建築」誌4月号が発刊された。隔月刊行のため2月に4月号が出る。「奥村昭雄特集」である。昨年末 奥村は他界した。 出版の準備中の最中であった。記事は住宅作品の他に様々に展開した彼の興味とその成果を知る手がかりを与えるものになっていると思う。大量に生産される既製品を壊れれば捨てる社会、産業が用意するものをただ消費することに慣れきった社会は、考える面白さ、考えるという「参加」「関ること」の大切さを人々から奪い去っている。言うまでもないことだが 奪い去ることでしか こうした消費社会は存在しないのだろう。思考停止の恐ろしさと消費社会は深く通底している。

奥村がし続けたの「面白いこと」をつなぎながら考え 試みてみることは、建築を大きな足がかりにしながら多様に多方に展開していった。私達はそれに関りながら、それと応答しながら、感じ入り、感心し、呆れ、驚き、「面白い」と思うことの大切さと充実を教えられた。

今号の発刊を機に講演をしろということで昨日 話した。懐かしい顔が来てくれていた。参加者の年齢が比較的高いのは「住宅建築」読者の層を示しているのだろう。ただ 数人の教え子たちを見かけ話もした。こうした機会にこれらの人に会うことに 望外の喜びを思う。講演は半分を奥村の思い出話とした。、4月号を読むに当たってのガイドとでも言うべき話のつもりであった。話しながら様々に思い出す。こうしたコミュニケーションを通じ人は連関するのだ、心からと思う。
後半は大きな「事態」と人々が「考える」ことの関連について話しながら3,11以降を生きるわれわれの「考えること」についての話をした。既成に甘んじることから独自に考えることへ。
by noz1969 | 2013-02-18 12:19 | 日記
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