長池 柄谷行人

「暮しの手帖」夏号を見ていた。柄谷行人のエッセイがある。何気なく見るとタイトルが「長池」である。そこには彼が長池を気に入りここに居住していること、その根拠がここの景観にあったこと、中上健次亡き後熊野「熊野大学」に通いその後、ここ長池自然館での「長池講義」を企画、その初日が昨年の3,12であったこと、それにより長池講義は中断、皆でデモに行くこととなり長池評議会が作られたことなどが書かれていた。
言うまでも無い、長池自然館は私たちの設計になる建築である。あの長池でこうしたことが起こっていたことを感慨深く思った。このエッセイには長池の周辺の産業遺稿のこと、浄瑠璃姫伝説のことなどにも触れられている。「この景観を見せたい」、講義はそのためにここで企画されたのだと言う。残念ながらここでは自然館の建築についての感慨は記されてはいないが、少なくとも彼が気に入ったという景観にこの建築が含まれ、自然館での講義を考えたことにこの建築への評価が含まれると考える考えることはそれほど無理なことではあるまい。
まあ、少し強引か、手前味噌かとは思うがこのエッセイが建築、景観を深く考えることの意義役割への柄谷氏からの賛意の表明であると考えておこうと思う。
by noz1969 | 2012-08-06 13:52 | 日記
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