東京駅頭にて 

昨日 友人との待ち合わせで東京駅の丸の内側に出た。東京中央郵便局の一皮だけの姿が痛々しい。遠望ではあるので感違いかも知れぬががどこか新築のようなファサードの白さが気になる。吉田が注意深く決めたあの幾分乳白がかったタイルが妙に平滑にみえる。まさか総貼替えしてはいないだろうが。遠くから見るところ時計の針が取り付けられていないだけ、ほぼ完工にみえるが、吉田がデザインした入口上の「中央郵便局」のロゴの当時のままの復元はあるのだろうか。内部にはあの黒い八角形の列柱は存在しているのであろうか。
振り返ると東京駅。仮囲いが一部を残し外され姿が現れつつある。貼ったばかりの銅版が光る。これは時間がたつにつれ落ち着くのであろう。ただ、新たに復元された三層部の赤レンガの面が一二層と違った見え方をすることが気になる。明らかに平滑なのだ。二層目との間に線がある。数年前、芸大の陳列館で「JRのデザイン」のいったタイトルの展示があった。その折に東京駅舎復元計画の断面図がありこの第三層がレンガ積みによる復元ではなくレンガタイルによるものであることが見て取れたのである。この結果ではないかと思うがいかがだろう。。復元後、重要文化財指定することが決まっていることと復元の手法は極めて大きな関係があるのではないか、オーセンティシーとは??との感を抱く。是でよいのであれば ひょっとすると全館再建、レプリカの三菱一号館の重文指定などということすら起こりかねぬのかもしれぬ。
既に完成し供用を開始している中央口室内のトラバーチンの内装は全く過去の臭い、復元の気配のないそっけないものであった。
by noz1969 | 2012-02-22 15:23 | 日記
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