中村與資平ツアー

10日金曜日 静岡に出向く。静岡県住宅振興協議会の主催する講演会で話す。これからのまちづくり、いえづくりの難しさと面白さを考える。いま行っている 「既存改修」について、「ドミノ」についてなどが主要な話となる。
終了後 懇親会から東京からのI氏S氏が合流、翌日の休日に予定する静岡市、浜松市、豊橋市をめぐる「中村與資平ツアー」のメンバーがそろう。静岡在の人々と情報交換しながらの宴会であった。
翌朝、市のIMさんと市内を歩く。與資平建築、市庁舎、県庁、静銀などのほか 戦後市浦事務所が手がけた防火帯建築のこと、駿府城付近、浅間神社などをめぐる。家康の都市計画とその後の各時代ごとの経緯が見える。ほかの都市に比べ中心市街地がきわめて活性であることが面白い。防火帯建築が隙間無くゼロロットに並ぶ。その結果であるかも知れぬ。そうした商業のすぐそばに市庁舎、県庁舎がある。コンパクトなまちである。與資平の三つの建築はどれもが様式の異なる意匠をまとう。そしてそれらがシンボルとしてこのまちの主要な地点にその位置を占めていることが面白い。
その後、浜松へ移動「浜松銀行協会」をみる。いまは木下恵介記念館としてあるが、ここに與資平記念室が併設されていた。彼の仕事が見える。満州での仕事、欧州アメリか旅行のことなど。思いがけずここで「歴史に残る名建築家 中村與資平物語」なる冊子を手に入れる。オールカラー、子供向きの絵物語 全18ページ である。浜松市東区役所編集とある。浜松出身の建築家であるとはいえこうしたものを編集出版するということをあまり聞かない。驚きながらありがたくいただく。遠州銀行を見る。それにしても静岡市内の賑わいと浜松市内の閑散とした寂しい市街の差に驚く。人口は後者のほうが多いという。コンパクトに商業がまとまり条里の構造がきちんとしている静岡とそれを持たぬ拡散する都市構造の差か。
豊橋市公会堂に驚く。二つの塔の上のドームを各々四羽の鷲が守るという意匠、1931年竣工というがなんとなくファシズム??のにおい?が。訪れた「日」が悪かったのかも知れぬ。ちなみにこのすぐそばに豊橋ハリストス教会(重文)河村伊蔵設計がある。それらをみてトラムで帰る。改めてトラムのある街は良い。
愛知まで足を伸ばす年齢の割には強行軍であったが実に、面白い充実したツアーであった。
by noz1969 | 2012-02-12 15:26 | 日記
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