飯田へ

飯田のエコハウスでイベントがあり週末出かけた。初めて鉄道での飯田行きであった。「飯田線は極めて不便、時間もかかる」、と聞いていたのだが日に数本だが特急がある。たまたま其の時間が予定のスケジュールにぴったりであった。特急といえど豊橋からの所要時間は二時間半あまり。 しかし車窓は見事に美しい。天竜川に沿って続く深い渓谷が時折幅のある細長い流れとなり開ける。水の勢いもそこでは緩やかになる。トンネルが続きその数は140を超える。終点に近くになると一転して平坦な景観となる。飯田である。中央道を北からアプローチするのと大きく異なる良い旅であった。

e0079037_14302198.gif


飯田では昨年の竣工からほぼ一年を経た「りんご並木のエコハウス」についてのシンポジウム。モデルハウスでのレビューに始まり、その後会場を移し一年にわたり運営を手がけた「エコハウス推進コーディネーター」の方々四名から報告、設計された新井さんの話などが行われた。コーディネーターは公募により選ばれ無休でこれの運営に当たってこられたとのこと。ここで話された内容は様々な経験や印象を含みそれぞれに意義の深いもので、エコハウスについての話だけでなくここでの活動が広く市民の生活にかかわるものであることが印象的であった。まちの中心部にこれが建てられていることが様々な利用につながっているのだろう。この敷地選定は成功であったと納得した。もちろん建物も所期の性能を見事に果たしている。設計者新井さんも満足そうであった。私も「コミュニティと建築」というタイトルで少しはなしをしたが、何より今回のエコハウス事業をこれほど上手に地域活動に利用している方々に会えたことが嬉しかった。ブログも毎日担当者により更新しているとのこと。私はまだだがこれも是非みなさんに見て欲しい。
http://ecohouse.ecomodel-iida.com/


e0079037_14311664.gif

当夜は市域を離れ山中に。エコハウス事業の現地の事務局をされた建築家Mさんの手になる民家改修の仕事に泊まった。翌、日曜にかれにいくつかの移築改修事例などを見せていただきながらこうした仕事の重要さを確信した。こうした山村においても一時期の公共施設のいくつかが、車の窓から見えた。これ等がバブル期ポストモダンの時期のものであったせいもあろうが、建築家の「個の意図」が表層を覆うこれら建築が極めて古臭い物に見える。この仕事の責任と任務をあらためて考えた。落下傘降下は建築家にとっても市民にとっても良いことではないのであろう。。

e0079037_14313175.gif


by noz1969 | 2011-02-21 13:46 | 日記
<< 愛農高校撮影 「森のめぐみ」 >>