板橋区立美術館にて

板橋区立美術館に初めて行った。成増駅から北へ、赤塚溜池公園にある。小ぶりの丘の雑木の枝々が黒い。葉が落ち、地面に複雑なその影。その先に比較的小さな美術館がのぞく。展示は「福沢一郎絵画研究所展ー進め!日本のシュルレアリズム」というもの。20世紀検証シリーズNo2とタイトルの頭にある。福沢一郎の画塾に集まった画家たちの仕事とこの画塾を開いた当の福沢の仕事を振り返るもの。この画塾には実に多くの人々が糾合したことを知る。そして副題にある日本のシュルリアリズムが時代の空気と大きく重なっていることも改めて知る。入り口正面に福沢の牛の大きな絵。解説を読みながら見る。彼らへの弾圧の傷跡が痛い。画塾は黄金バットの加太こうじ、多くの怪獣を作り出した高山良策など意外な広がりさえ見せる。
友人、真鍋弘のお父上がこの画塾の主要なメンバーであったこと、彼の父上の絵を一度見たいと以前から思っていたことが出向いた理由であった。彼の絵画は4点出品されていた。緻密な精緻な画面が見るものをひきつける絵であった。描かれた様々な具象は編み物のように複雑な図像を作り出している。重い、しかし充実した楽しい体験だった。
展観は1月10日まで。
by noz1969 | 2010-12-19 13:11 | 日記
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