大沢昌助と父大沢三之助展

大沢昌助と父大沢三之助展が10月31日から12月23日まで、練馬区立美術館で開催中である。高名な画家、大沢昌助と建築家であったその父を中心とした展示である。予想を超えて三之助の資料が充実している。昌助の弟、三郎さんは私が大高事務所時代 大変世話になった人だ、三郎さんは当時前川事務所の重鎮であった。大高の依頼により週末われわれの事務所に来てくれ面倒を見てくれたのだ。週末の土曜日、定期的にに掃除の人が入る日があった。その折には事務所を追い出される、そうした折、私が大沢さんを独り占めすることになった記憶がある。芸大出が私だけであったせいだったのだろうと思う。前川さんのこと、昔のデティールのことなど様々な話を聞いた。いつもにこやかな人であった。兄の昌助さんについても話が出た。「兄貴の展覧会がいついつどこそこである」という案内であったが兄の話をすることが実に嬉しそうであった。そういえば目下改築の話題があり危機を向かえている?世田谷区役所の正面のおおきなレリーフは昌助の手になるものである。三郎さんが兄貴に頼んだのだろう。その大沢三郎さんの父と兄の展覧会である。日曜日、IさんSさんと待ち合わせ美術館へ赴く。三郎さんの息子さん二人が待っていてくれる。われわれの観覧は、この二人の大沢さんそして今回の展覧会をまとめた学芸員の上山さんが解説をしてくれるという、これ以上無い贅沢なものであった。三之助さんの資料が極めて充実している。東大、大阪府、芸大などの所蔵のほか今回多くの資料が大沢昌助さんの息子さんや三郎さんの息子さんの家から発掘されたというものが面白い。三之助と息子たちの家族、彼らの生きた時代が手に取るようだ。そして大沢三之助とその時代の建築家たち、彼らの仕事がどんなものであったかに光が当たる発見的な展示ともなっている。工部大学校造家学科が建築学科になり、東京美術学校図按科(こう書いたらしい)が図按科第一部(工藝図按)と第二部(建築装飾)の二部制に至る時代が浮き彫りになる。、また美術学校設立時より懸案であった建築科の立ち上げの立役者が三之助であったことなどをしることが興味深い。大沢三之助と子供たちの家庭の様子をうかがい知る「紙映画」の実演が12月11日にある。学芸員のギャラリートークも各土曜にあるようだ。是非お出かけを。
by noz1969 | 2010-11-09 11:46 | 日記
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