連休のなかで

何もしない連休の予定であったが、29日、思い立ち東京女子大学へ行く。ここには一度来たことがある。ずいぶん昔、第一工房の施工中の現場を見せていただいた折だ。その折は工事中の建物のみにたち行った。敷地の奥に入るのは今回が始めてである。レーモンドの計画当時の建築のうちいくつかについて存続が危ういとのニュースがある。同窓会主催の園遊会が開かれ学内が公開される、との話を受け出かけることにした。時を経たキャンパスはさすがに緑豊かである。ただし今日のどこの大学もが抱える宿題がここにもあるように見える。受験生におもねる、新しいキャンパスへの動きだ。学習院大学で前川さんの建築が壊されその後に新たに建設されているいくつもの絶望的ポピュリズム建築群、相模原に新設された青山学院大学キャンパスの商業建築的な軽さ、などに比べればここの新築建物はましではあり、キャンパス全体は歴史と時間の積み重ねを感じることのできるものではある。だが、保存の危うい旧体育館周辺だけを見るとき、このキャンパスの将来を危ぶまざるを得ないと感じる。敷地、西から改築の波はひたひたと押し寄せている。高層の新しい校舎が立ち並ぶ。旧体育館はその中にある。先にも記したがこのキャンパスは第一工房の手になる時期があった。が、今、ここで展開する建築群は某大設計事務所の仕事である。
さすがに本館、を中心にしてチャペル、講堂のエリアは保全されるであろう。本館のインテリアは予想を超えて軽快な初期モダニズムであり素敵だ。ライシャワー館と称するものなど住宅規模のいくつかが点在するエリアがいい。ここのレーモンド建築はライトのにおいとチェコキュービズムのにおいがともにする。ほかににないもののように思う。建具がアルミに改修されているのは残念だがコンクリートの躯体、デコレーションは往時のままだ。複雑な気分のまま、ランシーのオーギュストペレの教会のコピーと言われるあのチャペルでしばし考える。
帰途、懸案の本むら庵で遅い昼飯を取る。ニューヨーク(一回だけ)、町田(今は無い)でここのそばを食べたことありだが本店は初めて。家路へ。

なにもしない予定が六日もまた出かけることになった。日本橋へ。三越。林寛治氏夫人アメリーさんのキルトの展覧会の会場へ赴く。日本の着物、織物がアメリーの眼により見直されここにある。その「眼」に驚かされる。ここで予想通り懐かしい人に会う。話が弾む。この展示は10日まで。必見である。この日もその後、遅い昼飯であった。人形町、「今半」でステーキ。
by noz1969 | 2009-05-07 23:00 | 日記
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